竹内 |
「はい。第1位がこちら、「東京地検、民主党小沢幹事長の資金管理団体を家宅捜索」」 |
野中 |
「ようやく検察が重い重い扉をあけて、そしていろんな圧力に屈することなく、私は家宅捜査をやられたと思うんですね。今までもいろんなことを私は見聞きして、また闘いをやってまいりました。特に我々竹下派が割れたときには、私どもの金庫の中には10億ほどあったのかな、7〜8億あったなと思っていたら、調べたら2億ないと言うから、それでどうだというので6億ぐらい取られたと思ったら、この間運んだ高橋君は、「いや、野中さんは勘違いしている。私自身が小沢さんに言われて運んだんだから、それは13億なんだ」と。だから「勘違いして、私が肩がもう痛くなるほど重たいのを運んで小沢邸に届けて、奥さんがご苦労さんと言って受け取られた」と。泥棒に遭うたんですよ、これ。
こんなことがね、時効だから問題にならないけれども、やっぱりそういうところの重さを小沢さんは……、格好よく天下国家を論じる小沢さんは国民には非常に勇ましく見える、頼りがいがあるかもしれないけれども、こういうところで取り返しのつかないことをやっている。その小沢さんにメスを加えたというのは、私は、検察は相当な覚悟をやってやられたと思うんですね」 |
御厨 |
「なるほど。半藤さん、また小沢さんの話に結局戻ってきちゃったんですけども」 |
半藤 |
「今の話は今年の1月の話なんですよね」 |
御厨 |
「そうそうそう」 |
半藤 |
「1月なんですね」 |
野中 |
「そうですよ」 |
半藤 |
「もうはるか昔のような気がしましたけど、そうなんですね」 |
御厨 |
「それで結局そのときは起訴できず、そして例の検察審査会が入り、これが2度目のあれで強制起訴ということですね」 |
半藤 |
「小沢さんの言い分は、先ほどお話があったように、どうせ裁判になるんだからという言い分らしいですが、裁判でやるのは政治規制の違反のあの部分だけなんですよね。あの何億の金がどこから来てどこから小沢さんが手に入れたのか、それを私たち国民は知りたいわけですよね」 |