時事放談 トップページ 毎週日曜あさ6:00〜6:45
過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
第三三〇回('10年12月12日 放送)
 「続く窮地・菅政権は何を目指すのか。
  なぜ、うまく行かないのか」
 ゲスト: 武村正義 氏 / 片山善博 氏

御厨

「片山さん、そもそも今回の騒動が国民から見てちょっと変な感じがするのは、野党の自民党が「仙谷官房長官やめろ」というふうに言うのは立場上わかるわけです。ところが、同じ与党の民主党の中から「政権の要をやめさせろ」と言って、そこで問題が起きているわけです。与党内のこういう分裂状況というのを、片山さんはどういうふうにごらんになっていますか」

片山

「民主党は結党以来、失礼ですけど、必ずしも一枚岩ではないです。その中には路線の違いといいますか、政治に対する考え方の違いも、これはもう明らかにあるわけでこの路線闘争のようなものはずっと今までもやってきているわけです。大なり小なり。その一つの局面だと思います。ですから外から見たらちょっとわかりにくいかもしれませんけれども、党の将来を考える上では実は非常に大きな局面かもしれません」

御厨

「なるほどね。武村さん、今回小沢さんはどう反撃に出ますか。離党というのはあるでしょうか。離党した場合、何人ぐらい出ていきますか」

武村

「さあ、離党……。当然、小沢さんは離党という選択肢も頭にあると思います。必ず離党するとまでは言いませんが。その場合は恐らく数を数えていると思います。やっぱり脱藩という坂本龍馬じゃありませんが、実際に腹をくくって飛び出すというのは相当な決意ですからね。次の選挙のことを考えたりして。だから小沢グループの数よりはかなり減るだろう。そんなにたくさんの人が…」

御厨

「行くわけではないと」

武村

「ええ。数十人とか100人近い人が出るということはまず私は起こり得ないと思います」