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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
第三二九回('10年12月5日 放送)
 「『窮地打開の秘策は』〜この国は大丈夫か」
 ゲスト: 野中広務 氏 / 藤井裕久 氏

御厨

「野中さんに一転お聞きしたいのですが、野中さんが民主党の幹事長ならどれを選びますか」

野中

「私は 第一に仙谷官房長官を辞任させる事は致しません。これは小沢さんの政治とカネが消えたから、その攻め口が仙谷さんに向いてきただけの事で、こんなことで議会政治が左右されたらいけませんから、仙谷官房長官は、我々が一番の危機の時に、夜中でも会って、金融危機を心配してくれた男です。だから信頼にたる人でありまして、ああいう悪役がいなければ出来ませんよ。

こういう新しい党は。だから私は、同じ事を取りませんし、自民党と一緒になるというのは茶番劇で 大政翼賛会じゃないですか。こんな事はやっぱりやるべきではないし、公明党はやっぱり野党です。そう言う要求すべきところは要求して、そしてそれが通れば賛成するという公明党のあるべき姿をキチッと、やったら良いんですよ。 連立という枠の中には、公明党は、入るような党ではないと 私はそう思います」

御厨

「藤井さんは どうですか」

藤井

「私は 全く同じなのはですね。仙谷さんを辞めさせるというのは論外中の論外です。 もっとも常識のある政治家ですよ。 私は、一緒にやったから言うわけではありませんけどね。 本当の意味で政治の歴史を知っている数少ない政治家の一人です。しかも 偏狭なナショナリズムではない本当の歴史を知っている人間だと思います。

それからもう一つはですね、だいたい参議院の問責と言うのはですね、例外中の例外のはずなんですよね。 要するに議院内閣制と言うのは、衆議院で成り立っているんですよね。 参議院というのはもっと長期の問題で、いろんな人が努力されていましたよね。 長期に政治のあり方、社会のあり方と言うものを勉強する場なんですね。 それをね 乱発してね。それでどうも見てると、野中さんと同じなんですけどね、 政局的にこの人を扱っているということなんですよ。何が本当に悪いのかって 僕 分からないです。

それで、さっきのもう一つだけ言わせてください。 日韓の文書の話ですがね、理由は何にしろ これは韓国併合を是認したと言うことになるんですよ。 これはね、世間的に見ればです。こんなことを大政党がやっていいのかと、私は本当に怒りを感じてます」