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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
第三二五回('10年11月7日 放送)
 「中国とロシアと小沢一郎と」
 ゲスト: 藤井裕久 氏 / 石破茂 氏

御厨

「ポイントは多分政府が厳重管理していたものが流出してしまったというものですよね。 石破さん、やっぱりそれは今の民主党政権の情報管理が甘いというふうにお考えですか」

石破

「うん、だから紙じゃないわけですよ。電子媒体なので、金庫に入れて厳重に保管していればいいというものではないわけですよね。ちょっとしたパソコンの操作で幾らでもダビングができるものなんですよ。こういう電子媒体の管理のやり方というのは紙とは違いまして、そういう特別なやり方があるんです。そのノウハウは少なくとも防衛省はかなり確立をしている」

御厨

「なるほど」

石破

「それが国土交通省、警察機関ですよね、そのほかにも警視庁の情報がネット上に出ているということがありますよね。それは防衛省はちゃんとやっていると、いろいろ痛い目に遭いましたので。でもそれは警察省、警視庁においても国土交通省においてもみんな共有されなきゃおかしいんだが、そこは一体どうなっていたんでしょう」

御厨

「ああ。要するに応用というか、それがほかの省にも伝わってないということですかね」

石破

「こんなこと、縦割りでどうしますかね」

御厨

「うーん、なるほど。しかもこの流出のタイミングがよくない。APECの直前のタイミング。これはねらったとしか思えませんけれども、政府の目指した中国との関係修復というのがなかなか難しくなるかなという感じがしますけど、藤井さんどうでしょうね」

藤井

「決してプラスではないと思いますね。だからこそ国家機密にしてたわけですよね。だから、それがこういう形で出ているわけですから、決していいことではないと思います」

御厨

「それはあると思いますね」