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第三二三回('10年10月24日 放送)
 「“更に”ねじれ国会の真ん中で」
 ゲスト: 野中広務 氏 / 増田寛也 氏

御厨

「どうでしょうか、野中さん。仙谷さんのこの答弁ぶり」

野中

「官房長官というのは本来、補佐役で、悪役を買って、そして総理を守るのが官房長官の仕事です。だから仙谷さんのやっているのは、私は基本は間違ってないと思うんですね」

御厨

「なるほど」

野中

「しかし、仙谷さんの国会答弁を聞いていると、ちょっと野卑したような、「柳腰」とかああいうのを見て、ひやっとして、やっぱり答弁だけは、国会答弁は気をつけなきゃいけないなという心配を。私も仙谷さんとは金融国会で大変なやり合いをし、取引をして、向こうの案をのみ込んで、金融国会を乗り切った人間だけに心配してます」

御厨

「ああ」

野中

「また弁護士で、在学中に受かってやめたぐらいの優秀な人ですから、記者会見を見てると、若い記者を前にして、やっぱり理論的に若いのを教えるとか、あるいは彼らに理論的に勝つとか…」

御厨

「はい、論破しよう」

野中

「そういう気配がやや心配になるんですよ」

御厨

「ああ、そうですか」

野中

「もっと愉快に改革的に彼らを訓練していく。そういう余裕が、あの人は賢過ぎてやっぱりね」

御厨

「賢過ぎる、なるほど。増田さんはどうですか。積極的にわーっと手を挙げて発言するあの姿を見て、ちょっと一言」

増田

「やっぱりあと1歩か0.5歩ぐらい、もうちょっと下がったほうが、やっぱり菅さんを守るという本当の意味が出てくるんじゃないか。それにしても、もう少し仙谷さんクラスの人が何人かいるといいなと。亀井さんがいるとその役を果たしたかもしれませんが、あのクラスの役者さんがちょっと少ないなと思いますね」