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第二八一回('09年12月13日 放送)
 「大丈夫か!?鳩山丸」
 〜3K(景気・献金・基地)をどうする〜
 ゲスト: 藤井裕久 氏 / 塩川正十郎 氏

― 補正予算をめぐって「菅 VS 亀井」 ケンカ勃発!?
御厨

「塩川さん、この喧嘩をどう見ますか?亀井さんは、もっと増額すべきだと頑張ったわけですが?」

塩川

「数字の問題じゃないですよ。今、必要なのは、政策です。政策が出てこない中で、こんな言い合いをして。しかし、これからもっと激しくなると思いますよ。だって、いろいろ政党が、集まっていますから」

御厨

「なるほど」

塩川

「いろんな人が、辛抱できないでガチャガチャ言う。ですから、これをまとめていく鳩山さんは、しんどいだろうと思いますね。けれども、ここで鳩山さんがピシッと言わないかん。そこがこの内閣の弱みになっていると思います」

御厨

「藤井さんは、その場にいたわけですが、どんな様子でしたか?」

藤井

「いや、私は、その場にはいなかったんですよ。いなかったんですが、報道は間違いないと思いますね。ただ、結果として、3党連立であるという事実を否定してはいけないということだと思います」

御厨

「亀井さんは、来年度の予算編成でも、暴れそうですよね?」

塩川

「これ見てたら、夜店の叩き屋がやってるみたいな感じですね。出せばいいという、そんな話じゃないと思いますよ。やっぱり、もっと政策と結びついた支出がないとダメだと思います」

御厨

「はい」

塩川

「そのためには、仕事をつくる事ですよ。地方にもね、もっと知恵絞って、何か事業考えてみろと。補助金は出せないけど、その代わり、お金は保証するからと」

御厨

「なるほど」

塩川

「地方の銀行だとか、農協やとか、信用金庫のお金を、動員できる方法を考えたらいい。それを知事が中心で考えろと。政府は、それを保証すると」

御厨

「はい」

塩川

「そうしたら、地方団体も潤ってくるだろうし、同時に、地方の銀行も安心して、お金を出すじゃないですか。それがね地域振興ですよ」

御厨

「亀井さんは、脱!財務省だと言っていますが、95兆円は削らないのですか?目標は、何兆円ですか?」

藤井

「経済対策は、大事だと思います。絶対に、財政ありきであってはならない。そこで、15ヶ月予算というのを、今度やります。それが要するに、補正の額と本予算の額を足したものがどうなるか、という事が1つ大事な点だと思います」

御厨

「はい」

藤井

「それから、お金を引き出す問題というのはいろいろあります。例えば、住宅のローンだけじゃなくて、リフォームとかそういうものを含めて、補助していた金利を、1.3%補助するとか」

御厨

「なるほど」

藤井

「そうすれば、やはりそういう需要が出てくると思います。要するに、国のお金というか、金融機関のお金ですね。そういうものを、出すように。色々そういう知恵はあると思います」

御厨

「ズバリ『年内編成』は、できますか?」

藤井

「これは必ずやらなきゃいけません。佐藤内閣は、7回の予算編成の内5回は、越年してるんです。それは悠々とやっておられたからだと思うんですね。しかし、今度は、政権が代わりましたから」

御厨

「はい」

藤井

「やっぱり政権が代わるとこのざまかという風にならないよう、何としても、年内編成をやります」