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第二三〇回 ('08年12月7日放送)
  「麻生政権はいつまでもつのか!?」
  〜「バラマキ」が本格化。足元では「次」が始まって〜
  ゲスト: 塩川正十郎 氏 / 武村正義 氏

― 永田町激震!?支持率急落
武村

「いずれにしても短期間に急降下ですね。政策や発言で、人柄を見られてしまったというか」

塩川

「なんか、ハッキリしないって事でしょうね。麻生首相の予算委員会での答弁を見てましてもね。『じっくり聞いてみようか』って気がなくなりましたね」

御厨

「首相にふさわしい人でも、圧倒的に強かった麻生さんが小沢さんと並びました」

塩川

「党首討論やりましたね。あのイメージがこの数字に出てきたんじゃないかと思いますね」

武村

「麻生さんって非常に明るくて社交的なタイプですね。分かりやすい人柄。小沢さんはやや重たい感じの人だったんですが、じっとテレビで2人を見つめた国民が、やっぱりちょっと麻生さんに影を感じたし、小沢さんを多少、見直そうという評価が出てきてる感じがしますね。話をじっと聞いた人が『小沢さんの方が理屈がたってる』とか」

御厨

「景気対策と言いながら、2次補正を出さなかった事も関係してますか?」

武村

「それは決定的じゃないですかね。経済は日を追って厳しくなってきてます。実は2次補正も決して十分じゃなくて、今の経済情勢からいったら雇用を含めて、もっと充実させないといけないぐらい大事な切実な政策だと思います。今からでも2次補正全体じゃなくても良いから、一部のものは出して、年内に通すぐらいの意気込みを見せて欲しいです」

― 「概算要求基準」は、どうする?揺れる自民党
御厨

「財政再建派、バラマキ派もいて、両方いる中で、麻生さんはどっちつかずの姿勢なんじゃないかと」

塩川

「お互い関係してるんですよ。財政再建派は「景気対策ダメだ」とか、そんな事を言ってないんですよ。景気対策できなければ財政再建できないんですからね。どっちも関連してるんだから、中間と言うよりも総理が『こういう計画で行こうじゃないか、諸君これでどうだ』と、まとめなきゃいけないんですよ」

武村

「財政再建と景気対策は二者択一ではないですね。これは塩川先生のおっしゃるとおりです。両方とも大事なんです。緩急自在にやるって事に結論はなるんでしょうけど。私は昔、自民党におりましたが、過去の自民党の政治を振り返りますと、景気が悪くなると公共事業とか、積極財政とかね、財政出動をワーッと言うんです。たくさん言うんです」

御厨

「そうですね」

武村

「でも、そういう人が今度は景気が良くなった時に『その分、増税をしていただいて、借金を返しましょう』ということは、誰も言わない。だから、積極的に財政を出動させる事ばかり、鳴り響きますけど、やっと最近になって、財政再建をしっかり言う人が出てきた。まだ数が少ないと思いますよ。でも、これは真面目な主張で、ここは大事にしなくてはいけないと思いますね」