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第二二九回 ('08年11月30日放送)
  「予算を国会に出せない内閣」
  〜選挙も断念。政策も断念〜
  ゲスト: 野中広務 氏 / 瀬戸内寂聴 氏

― 大丈夫なのか!?次々と迷走発言の麻生首相
御厨

「寂聴さんは、麻生首相をどうご覧になってますか?かわいい男と思われます?」

瀬戸内

「ちっとも。駄目とも言い切れませんけどね。あまりに発言が問題になることばかりおっしゃるでしょ。軽率と言われても仕方ないですね。どうしてあんなにポコポコおっしゃるんでしょうね」

御厨

「今週は、高齢者医療費の抑制に関して『私の方が税金は払っている。たらたら飲んで食べて、何もしない人の分の金を、何で私が払うんだ』との発言が明らかになりました」

野中

「やっぱり、お育ちですかね。苦労しないでずっときた人ですからね。選挙の第一声で『下々の皆さん』と、飯塚の駅で言われたといいますから。そういう感覚のまま、ずっと来ておられるんじゃないかなと」

御厨

「後日、麻生首相は、陳謝して『予防医学をもっとキチンとしないと駄目なのでは』という意味だったと説明しているそうですが」

瀬戸内

「私もお喋りで良く失言するんですけどね。『失言』って本音なんですよ。だから、この発言は麻生さんが本当に思ってる事なんです。みんなに叱られて謝ってますけどね、本当は『なんで謝らなきゃいけないの?』と思ってると思います」

御厨

「なんだか記者との関係もギクシャクしているようで。記者会見では記者に、『あなたの質問に乗ってこっちがまた言うと、それをまた挑発のネタにされて。そっちは飯のタネになるかもしりませんけど』と。寂聴さんどうですか、この言い方?」

瀬戸内

「だから、そう思ってるんですよ(笑)思ってる事を言ってらっしゃる。だから正直と言えば正直なんですよ。ですから、謝らせたって駄目だと思います」

御厨

「なるほど。そして作家の瀬戸内さんにあえて伺いたいのは漢字の間違い。これはなんで間違えるんでしょうか?」

瀬戸内

「それは無知だからですよ。だって、この程度は中学で習う事じゃないですか、だからそれを今、社会人にもなって、総理にもなって、間違えるって事はやっぱり恥ずかしいですね」

野中

「いや、私はこれでよく自民党の中からですね、早く首相が代わった方が良いとか言う声が、どうして出てこないんだろう。そういう泥をかぶってもこの局面を世界的に恥をかかないように、そして何とか苦境を乗り切るように。やっぱり自浄作業をやる人が、出てこなきゃいけないと思いますね」