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第二二〇回 ('08年9月28日放送)
  「『麻生総理』か『小沢総理』か」
  〜迫る!天下分け目の今度の選挙〜
  ゲスト: 中曽根康弘 氏 / 堺屋太一 氏

後藤

「小泉さんの政界引退。どのようにご覧になりましたか?」

堺屋

「小泉さんは『自民党をぶっ潰す』とおっしゃったけど、世襲の方はガッチリという感じはなくはないですね(笑)」

中曽根

「引退と言ってもね、議員を辞めたというだけの話で、政治家としてはこれからまた、広い野原で自由に歌を歌い、踊り踊ると。そういう場所を選んだということだと思いますよ」

後藤

「ただ議員バッジが無くなるのはどうですか?」

中曽根

「ちょっと寂しいですけど、しばらく経つと開放感がありましてね。野人というものは宮廷にいる者より何でも言える。そういう意味では勉強はまた進みますね」

後藤

「中曽根さんは『政治家は歴史法廷の被告人だ』とおっしゃっていますが、今回の小泉さんの引退は、被告席から逃げ出してしまったのでは?」

中曽根

「いや、これから立つんですよ。現役から離れて、それでいろいろ批評される。ですから、初めて歴史法廷の被告席に立ったんです」

堺屋

「小泉改革をこれから皆さんが正当に評価して、足らないところは補っていく。進みすぎたところは改正する。残念ながら今、改革は停滞していますよね。その意味では、小泉さんには引退しても改革の旗を振り続けて欲しいと思います」

後藤

「ところで、中曽根さんは、2003年小泉さんに引退を迫られ、政治的テロだと激怒されたことを憶えているのですが・・・」

中曽根

「いや、あれは昔の話で、歴史的事実として残っているだけです」

後藤

「顔も見たくない、みたいなこともおっしゃっていましたけど・・・」

中曽根

「あの頃はそういう気持ちはありましたよ。だけども、政治家というのはすぐに忘れるものですよ(笑)」