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◆ 第二一八回 ('08年9月14日放送)
「今月決まる新総理、来月総選挙、そして…」
ゲスト: 加藤紘一 氏 / 渡部恒三 氏
― 自民党・総裁選5人の演説を聞いて…
渡部 |
「なんか聞いていると、ただ美辞麗句ならべるだけで、高校時代の弁論大会を思い出した。まだ早稲田の雄弁会のところまでいっていない。天下の総理大臣を選ぶ選挙としては、あまりにもお粗末だね」 |
御厨 |
「なるほど」 |
渡部 |
「昔の総裁選を考えると、今度の総裁選は、まるで幼稚園の運動会みたいで、国民にとっても不幸だと思います」 |
― このままいけば、麻生さん。どうしていつも、一人の候補者に雪崩現象、勝ち馬に乗る感じになるのか?
加藤 |
「それは小選挙区制度ですね。小選挙区制度では、与野党での政策論争にならないし、総裁や幹事長の独裁の形になるんです」 |
御厨 |
「なるほど」 |
加藤 |
「でも、こうやって立候補者がいっぱい出るのは、良い事だと思います。逆に、民主党は小沢さんに抑えられちゃって」 |
渡部 |
「民主党もね、爽やかな岡田と実行力の小沢で代表選をやろうとしたんですが、これまた岡田君も真面目すぎる男でね、もし勝ったときに挙党一致の体制をつくるのに困るから出ないって言うんでね(笑)」 |
― 国会冒頭解散か!?
加藤 |
「私は補正予算だけは、やるべきだと思いますね。総裁選のお祭り騒ぎでと言いますけど、僕はあまりその効果はないと思うんです」 |
御厨 |
「なるほど」 |
加藤 |
「ですから、ちゃんと原油高で困っている農家や北海道の生活保護を受けている方への灯油の補助など。ちゃんと時間をとるべきだと思います」 |
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