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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
第二一三回 ('08年8月10日放送)
  「内閣改造の行方」 〜明日はどっちだ〜
  ゲスト: 渡部恒三 氏 / 加藤紘一 氏

― 発進!新福田丸。顔ぶれを見て…
渡部

「内閣ができた時、国会のひな壇に並ぶでしょ。小泉内閣の時は、半分も顔を知らなかった。ある意味ではすごい抜擢。新しい内閣だった」

御厨

「そうですね」

渡部

「今度の大臣は、全部知っている。褒めれば『オールスター内閣』。またの名を『オールドスター内閣』(笑)。昔の派閥均衡の内閣が出来たことは間違いない。加藤君も入ると思ったけど、残念でした」

加藤

「いやいや(笑)」

御厨

「加藤さんは、どういう風にご覧になりますか?」

加藤

「『人材内閣』と言いますかね。本当に優秀な人材を全部揃えたような内閣。ですから、いろいろなメッセージを出してくれると期待しています」

御厨

「なるほど」

加藤

「ただ、1つだけ気になるのは、これだけ人物が揃うと、総理大臣がよっぽど強いメッセージを出さないと、福田内閣の色が逆に出なくなっちゃうかなと。そこだと思いますね」


― 幹事長には麻生氏が…
御厨

「改造早々、麻生さんへの禅譲の約束があるなんて話も出てきていますが?」

渡部

「これくらい無責任な話はないんでね。衆議院の任期はあと1年ですから、その1年を『全力投球で頑張ります』なら話は分かるけど、1ヶ月2ヶ月で別な方に譲るなら、改造する前に総辞職か、解散か、政治のけじめをつけるべきですよ」

加藤

「密約政権、禅譲話というのは消しておかなければならない。公の政党でそういう話が公然と言われるというのは、民主主義の政党としては、もっとも忌み嫌うべき事だと思います」

御厨

「そうですね」

加藤

「それに不可能です。例えば、福田さんの力が落ちて退陣するときは、禅譲する力は無いわけです。麻生さんと一蓮托生で政権を運営するわけですから、その中でやり取りなんてありえません。必ず誰かが出てきます」

御厨

「あと伺っておきたいのは、臨時国会での給油法の問題なのですが?」

加藤

「ええ、大変な問題点で危ない部分ですね。私は、アフガンにおけるインド洋の給油は、もうやめるべきだと思います。そろそろ限界だし、だいたい国会を通せないと思います。参議院を含めれば」


― 民主党の代表選は、小沢氏3選!?
渡部

「私は選挙で若い者が、どんどん立候補して、大いに政策論争をして、『最終的に小沢さんに決まるんだろう』と言っておったんですが、最近の様子を見ると、無競争で小沢さんになるかもしれませんが、それはそれで、結構だと思います」