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 第一九七回 ('08年4月6日放送)
  「25円安いことはいけないことなのか」
  〜もしくは、「これでも25円あげるのか」〜
  ゲスト: 塩川正十郎 氏 / 武村正義 氏

― 「後期高齢者医療制度」は、大丈夫か…
武村

「これは、長寿とか名前を変えても、高齢者は納得しませんね。75歳を超したら、大きい病気をしてもキチッと世話してもらえなくなるんじゃないか、という不安を全国のお年寄りが感じ始めていますね」

塩川

「後期高齢者として、証書みたいなものをくれるんです。それで、保険料をどうやって払うのかというと、私の場合、年金一切もらってませんから、だからどうするのか分からない。頼りない制度ですよ」

御厨

「75歳だけ分離しようという制度ですね?」

武村

「医療保険制度は、老いも若きも助け合うということで、今に至っているわけですが、高齢者が増えてきて経費がかさみ過ぎるから、高齢者だけ分離して。でも高齢者は、そんなに所得能力はありませんからね」

― 道路問題。福田総理は「一般財源化する」と言うけれど…
塩川

「福田さんが一般財源化するとおっしゃったのは、結構だと思うんです。そのかわり、一般財源に移すときに、2.6兆円を、このように使いますと明記して一般財源にして欲しいと思いますね」

武村

「25円分の10円分を思い切って環境税にするのがいいのではと思います。10円というと、約1兆円になります。これを行うと、洞爺湖サミットで大変評価されると思うのですが」

御厨

「でも、このまま修正協議がまとまらないと、もとの法案を再可決することになりますよね?」

塩川

「だから、これをもう一回再可決するとなったら、これは問題ですよ。福田総理のいう一般財源化にならない」

御厨

「そうですよね」

塩川

「再可決するときには、一般財源化するという事と、今年度中に一般財源として組み入れて法律的な措置をしますという事を、付帯決議で再議決しないと。元にもどっちゃったら、何にもならない」