御厨 |
「総理に、ぼやかれた国民は、どうすればいいのかとも思うんですが?」 |
森 |
「いや、よく頑張ってますよ。僕は立派だと思ってます。あそこに座ってみないと分かりませんよ。一言いえば、全くいろんな事が影響するわけですから。だけど、じっと耐えて、興奮していない。時々、電話で激励しますが、むしろ淡々としておられる」 |
御厨 |
「渡部さんは、いかがですか?」 |
渡部 |
「福田さんは、話し合い、話し合いできたのに、強行採決をした。あの強行採決がなければ、こんな事にはなってませんよ。そうかと思えば、今のように愚痴ばっかりこぼして、一国の総理が『何が何だかわからない』なんて、国民が困っちゃいますよ」 |
御厨 |
「でも、渡部さんは、『国民のためには福田総理がよい』とおっしゃっていましたね?」 |
渡部 |
「その点を言われると…確かに、私は以前、『総理には、民主党が選挙に勝つためには、安倍さん。国のためには、福田さんがいい』と言ったが、今考えると、あの言葉は、取り消させて頂きたい。あれは間違いでした。何もやらないんだもん」 |
森 |
「いや、取り消さない方が良いですよ。後で分かる。『福田さんは立派だったな』と」 |