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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
 第一九六回 ('08年3月30日放送)
  「『なぜ』と『どうなる』」
  〜どっちも踏み込め〜
  ゲスト: 森 喜朗 氏 / 渡部恒三 氏

― 「暫定税率」 期限切れか?「ぼやき」節の福田総理に…
御厨

「総理に、ぼやかれた国民は、どうすればいいのかとも思うんですが?」

「いや、よく頑張ってますよ。僕は立派だと思ってます。あそこに座ってみないと分かりませんよ。一言いえば、全くいろんな事が影響するわけですから。だけど、じっと耐えて、興奮していない。時々、電話で激励しますが、むしろ淡々としておられる」

御厨

「渡部さんは、いかがですか?」

渡部

「福田さんは、話し合い、話し合いできたのに、強行採決をした。あの強行採決がなければ、こんな事にはなってませんよ。そうかと思えば、今のように愚痴ばっかりこぼして、一国の総理が『何が何だかわからない』なんて、国民が困っちゃいますよ」

御厨

「でも、渡部さんは、『国民のためには福田総理がよい』とおっしゃっていましたね?」

渡部

「その点を言われると…確かに、私は以前、『総理には、民主党が選挙に勝つためには、安倍さん。国のためには、福田さんがいい』と言ったが、今考えると、あの言葉は、取り消させて頂きたい。あれは間違いでした。何もやらないんだもん」

「いや、取り消さない方が良いですよ。後で分かる。『福田さんは立派だったな』と」

― なぜ?修正協議はできないのか?

「『試合が始まりますよ』とレフリーも観客もいるのに、『あのレフリーは、けしからん』『あの選手がいるからダメだ』と、フィールドに入ってこない。議会ってのは、入って来て議論することが大事なんで、両議長の裁定で『一定の結論を出す』っておっしゃった。江田さんも『一定の結論とは、採決だ』と言っているんですよ」

渡部

「だから、河野さんも議長裁定までは立派だった。でも、議長裁定までした以上は、予算委員会で自民党が強行採決するときに、『待った。俺はベルを押さない。話し合いをしなさい』と言っていたら、今もっと遙かに素晴らしい国会になっているのに」