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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
 第一九一回 ('08年2月24日放送)
  「なんだかガタガタ」
  〜「危機管理」は大丈夫か。「道路」は大丈夫か〜
  ゲスト: 野中広務 氏 / 藤井裕久 氏

― イージス艦「あたご」衝突事故。伝達が遅いのは、隠すため?
野中

「これはもう、防衛庁の時代から制服はもちろん、背広も含めて『自分のところのミスを外には出すな』という本当に悪い体質がある。自分達だけが『国家の危機に直面してやってんだ』という思い上がりがあると私は思うのですがね」

藤井

「今から20年前の「なだしお」の時も、航海日誌を改ざんしたんですね。テロの時の給油艦「とわだ」の航海日誌も捨てちゃった。第一線がそうなんですね。今度も典型的な例だと思います」

― 防衛大臣に報告がいくまで、1時間30分…
野中

「大問題ですよ。総司令官ですから、即刻、いかなきゃいけないのに」

藤井

「2004年に中国の原子力潜水艦が入ってきた時に、どうしてこんなに報告が遅いんだということで、『1時間以内に必ず大臣に報告する』と決めたんですね。それが今回また1時間どころか、はるかにオーバーしとるわけで。決めたことも守っていないんですね」

野中

「しかもね、漁船がたくさんいる所にイージス艦が入っていくことに対する基本的な問題が失われているんじゃないかと。私は不思議でならないですよ。漁船があちらにも、こちらにもおる所にイージス艦が入っていって、こんな事故がおきるなんて」

― どうする!?道路特定財源
野中

「やっぱりガソリン税は、道路をよくするために自動車の関係者に負担してもらうということで特定財源になったんですから、一般財源化するなら全ての法律をなくすべきですよ。そして、それに代わる税を、税源としてみとめる。例えば消費税とかね」

藤井

「まず野中さんの言われたようにですね、自動車のために頂いたものは全廃するのは大原則だと思います。ただ、田中角栄さんの時代から54年も経ってますから、道路だけじゃないだろうと。治山治水も大事だし、一般化すれば福祉も大事。そういうことで我々はやめると言っている」