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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
 第一九〇回 ('08年2月17日放送)
  「福田丸はなぜダメか」
  〜見えないリーダーシップ〜
  ゲスト: 塩川正十郎 氏 / 片山善博 氏

― 福田総理の支持率が、また下がって…
塩川

「もう政権担当して約半年ですか。そろそろ個性というか考え方を言ってみたらいいと思うんですね。総理大臣として日本の経済に、力の入ることをちょっと言ってもらったいいなと。春闘に対して『労働分配率を少し上げてやってくれ』とか『もっと消費を刺激するために、賃金のあり方について考えてやってくれ』とか言ってくれると、だいぶ違うと思うんですけどね」

片山

「やはり、総理がいろんな問題について、どう考えておられるのか、国民に伝わらないと思うんですね。毎日、ぶら下がりの記者会見をやられてますよね。実はあれも支持率を下げる1つの背景になっているんじゃないかと。あれは小泉元総理が自分の支持率を上げるために始めた手法なんですね。福田さんの場合にはスタイルが違いますから。あれをやればやるほど、支持率は上がらないんじゃないかなと思ったりします」

― どうする!?道路特定財源
片山

「色んなところで、尋ねてみるんですね。『暫定税率が高いまま、道路につぎ込む』のと、『道路整備はちょっとペースダウンしても、税金が下がる』のと、どっちがいいか。圧倒的に、後者が多いです。ですから、知事、市長の皆さんがほとんど『特定財源』維持と言われてますけど、国民の大方の声とは、かなりかけ離れている印象を受けますね」

塩川

「私は、決断する時期はそろそろ来ていると思うんです。『特定』というのは、これだけの歴史の中で、もう変ではないかと。しかし、国の予算はもちませんから、税金はしばらく頂くとして、使い方については、もっと『このように使います』とハッキリ説明したらいいと思うんですね」

片山

「『特定財源』というのは、使い方の決まった『優先席』なんですね。普通は、お年寄りとか弱い立場の人を優先席にするんですけど、道路の場合は、結構、声の大きい人の優先席になってましてね。そういう優先席をつくる必要が本当にあるのかと」

― 日銀総裁 すったもんだ!
片山

「この種の人事をする時、アメリカでは議会でキチッと人物鑑定とか、その人の見識をチェックするんですよね。日本でもそういうことしたら良い思うんです。それをしないで、裏で『良いの悪いの』、『先に情報が漏れたら、反対するのしないの』とか。つまんない手続きばかり与野党でやっている」

塩川

「僕もそう思います。こういう重要なポストをね、政争の具とは言いませんが、おもちゃ扱いしてますね。こういう重要な職に就く人の人格をもっと重んじてやらんとね、なんか知らんけど物件扱いされてますよね」