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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
 第一八八回 ('08年2月3日放送)
  「明日はどっちだ」
  〜「怒れる世間」は2ヶ月で冷めるか、混乱継続か〜
  ゲスト: 野中広務 氏 / 武村正義 氏

― 道路特定財源「つなぎ法案」のドタバタに…
野中

「本体の法案がまだ衆議院に出てもいないのに、『つなぎ法案』を出すというのは、参院選で大敗したという認識と謙虚さが足りない。何でもかんでも国会をクリアすれば良いんだという考え方は、国会議員であった一人として残念に思いますね」

武村

「国民は、小泉選挙で自民党に圧倒的多数を取らせた対比で、参議院には野党に応援を送って、敢えて『ねじれ』させた。国民が期待しているのは、それでも話し合い、辛いけれども、一定の合意を見いだせということ。『つなぎ法案』のようなウルトラCは、私も悪策だと思います」

― では、道路特定財源「修正論議」の争点は?
野中

「自動車から取っているから、簡単に一般財源に持っていけって考えは、間違っていると思うんです。ただ、やっぱりこれから大事なのは、道路を使いながら、環境を保護するとか、そういう部分に回すこと。それを民主党側に提案権を持たせてでも落ち着かせるべきじゃないのかというのが、私の考える国会対策ですな」

武村

「暫定税率25円のうち、10円分は環境税に。私は、もう少し『地球緑化に使うべし』と思っているのですが。あと、暫定の期間は10年ではなく、3年に限ったらどうかと。また、ひとつひとつの道路の必要性を十分に精査、チェックして、その上で必要なものをつくると、そういう判断を是非して欲しいと思います」

― 最近の民主党について…
武村

「昔から、政策と政局という言葉がありますが、ちょっと最近の民主党は、政局を重視しすぎている感じがしますね。政局中心主義のような印象を与えるのはあまりよくないな。選挙にうけるか、うけないかだけ考えてるとそうなってくる。もうちょっと国民に向かって苦い事、渋い事も時々言いながら訴えて欲しいな」

― 政界再編 水面下で動きが?
野中

「小泉・山崎会談がやられたと。そうすると中宏池会で最高顧問になった加藤さんと、仲のよかった小泉さん・山崎さんとのトリオが生まれるのではないかな。そういうところにも、ひとつのきっかけがあるんじゃないかという気持ちがしますけどね」

武村

「いろいろな動きが表に出てきていますが、本当の動きは裏でおこなわれるものなので…。私が、新党さきがけを旗揚げした時は、とにかく議員10人で相談をしながらも、話が外に漏れたら一気につぶされるからと、情報非公開でした。密かに相談して事を決することが大事です」