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 第一七七回 ('07年11月18日放送)
  「ハプニングの行方」
  〜自民党と、民主党と、国益と〜

  ゲスト: 塩川正十郎 氏 / 藤井裕久 氏

― 守屋氏・証人喚問。政治家の名前も…
藤井

「この守屋さんの発言は、覚悟した証言だと思いますからね。政治家の名前が出てきてますね。それも、担当大臣の名前が出てきたということは、これはまさに、そのまま進むようなら疑獄なんですね」

塩川

「この『守屋問題』を見ると、防衛省の中に、『俺たちは違うんだ』という意識があって、こんな不遜な事態が起こっているんじゃないかと心配している。この際、徹底的にシビリアン・コントロールのあり方を、国民に分かるように明示してもらいたい」

― 守屋氏の個人的な問題か?防衛省という組織の問題か?
塩川

「やっぱり根本的には、守屋さんの人間から出ている話だと思うんです。自衛隊の人たち、あるいは防衛省の職員を見ても、真面目です。ただ、兵器は、もの凄いお金ですから、『原価計算をちゃんとやっているのか』、『商社を入れる必要があるのか』、第3者機関として、説明できる人がいるということが必要だと思うんですよ」

― 「新テロ特措法」衆議院での「2/3」の再可決は?
塩川

「もちろん『2/3』を使うと私は思います。福田さんがアメリカに行ったのも、そのくらいの腹を固めて行っていると思うんですよ。ですから、やりますがね。ただね、非常にこれは、国会のテクニックが難しいので、そこをどう乗り切っていくのか」

― その時、民主党。「問責」は?
藤井

「総理にとって『解散』というのは『伝家の宝刀』。逆に民主党にとっては、『問責』は『伝家の宝刀』。だから、軽々に発言したり、行使するものじゃないと思っている。政治や世界の状況を見て慎重に考えるべきであってですね」