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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
 第一七五回 ('07年11月4日放送)
  「大きな話が必要だ・大連立入門」
  〜福田丸、船出1ヶ月で大波〜

  ゲスト: 中曽根康弘 氏 / 渡辺恒雄 氏

― 突然の「党首会談」。その裏側・・・
御厨

「仕掛け人は渡辺さんではないかと言われてますが・・・」

渡辺

「知りませんね(笑)」

御厨

「噂されていることは嘘ですか?」

渡辺

「僕がやったことは8月16日の読売新聞の社説に『大連立政権を目指せ』と。『それ以外に国民の利益を維持する方法はないよ』と、非常に強く書いた」

― 今、なぜ「大連立」なのか・・・
渡辺

「賛否両論あり、もうひとつ選挙をやった後じゃないと、連立はできないという人もいました。でも、1年も2年も待っていたらどうなるんですか。この1ヶ月で法案が一本も通らない。こういう状況が、へたをすれば6年〜9年続くんですよ。そうすれば日本は完全につぶれますね」

中曽根

「こういう時には、本当に政治家の本領発揮をするときですよ。『国家的本意、国のためにやらざるを得んと』そういう態度でね、『大連立』に踏み切ると。あるいは、すぐやらないにしても、いづれそういう方向に持っていこうという方向づけを、この際、2人でやらないとね、責任は果たされませんね」

― 藤波元官房長官 死去に・・・
中曽根

「生涯を通じてあれぐらい真面目で一生懸命やった人はいない。いろいろな状況に恵まれないでお亡くなり、涙がでました。私を助けてくれた、後藤田さんも瀬島龍三さんも藤波さんも逝った。俺はどうするんだと・・・それで自分を激励するような気持ちで、藤波さんへ、たむける俳句をつくりました。『木枯らしや 一本の杉 たじろがず』」