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 第一七三回 ('07年10月21日放送)
  「福田自民VS小沢民主」 〜これからどうするのか?〜

  ゲスト: 野中広務 氏 / ジェラルド・カーティス 氏

― 今の自民党には「憎まれ役」がいない?
野中

「橋本総理が、参院選で44議席になった時は、竹下さんが私に『出口調査で危ないから、腹を決めておくように言うてやれ』と。私は、辛かったけど橋本さんに言いに行きました。やっぱりそういう役割を果たす人がおらなきゃいけないと私は思いますね」

カーティス

「昔の自民党には、野中さんのように、政治がよく分かるプロがいました。今は、政治の状況を見て、判断する、決定する、そういう人がいなくなったんですね。安倍さんは、当選4回、非常に経験の浅い人、だからこそアドバイザーが周りに必要だったが、いなかったんですね」

― 「福田自民」VS「小沢民主」
カーティス

「政治は『妥協』の産物。ただ同時に政治は『闘い』でもある。だから、信念があって、妥協するけど、闘うということが大事。『妥協する福田さんが闘う』『闘う小沢さんが妥協する』。それをどのようにやっていくのかが、これからの日本の政治の面白いところ」

― 給油活動が継続されないと、アメリカは?
カーティス

「この給油活動を継続すべきだと福田総理が考えて、一生懸命やろうとしている姿勢を見せることは、すごい大事だと思います。ただ日本は、民主主義国家、世論が半々に割れて、それで選挙に勝った民主党が反対して、福田総理が新法をあきらめなきゃならないということは、アメリカも分からないはずないんですね」

― 小沢代表の「ISAF参加」発言に…
野中

「今、くせ球のように国連憲章で、国連軍ということになれば、武力行使もできるような話が出てますけど、国連憲章では、日本はまだ敵国条項も消されていないんです。今度の小沢さんのやり方は、ちょっと複雑で…やっぱりご自分の歩んできた官房副長官、自民党幹事長時代のことを、すこし反省しながら、この動向をみて、決着して欲しいと思いますね」