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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
 第一五八回 ('07年7月1日放送)
  「ボーナス返上よりも」
  〜今、政治がすべきこと。選挙の前っていつも…〜

  ゲスト: 藤井裕久 氏 / 片山善博 氏

― 年金問題に「ボーナス返上」と言うけれど・・・
片山

「そのことだけで終わりましたら、今回のこの問題の本質的な問題に迫らないと思う。どうして社会保険庁にこんな問題がおきたのか、原因は何か、責任はどこにあるのか、再発防止は何か、ってこれを究明するのが今一番重要なことだと思う。ところが国民のみなさんの不安と怒りがあって、それに当面答えるために、『禊としてボーナス返上しよう』なんてことでなってんでしょうけども、私はこれは本筋ではないと思いますね」

藤井

「この問題になると国会をすぐクローズするんですね。年金の特例法っていうのもね、4時間しか審議しないんですね。ああいう時こそこういう審議しなくちゃいけない」

― 「従軍慰安婦」問題。安倍首相の対応は・・・
片山

「国内向けとそれからアメリカをはじめとする外国向けと少し取り違えているような感じがする。一国が対外的にいろんな説明をするときに、政権が変わったり人が変わっても、一つの国として一定の見識を継続的に示すとか、ここを無視していると、そういう印象もやっぱり拭えないですね」

藤井

「アメリカ行って何やったかって謝りに行ったんですね。これ筋違いの謝りなんですね」

― 安倍首相のマスコミ批判・・・
片山

「民主主義社会で有権者と政治家との間をつなぐのは、メディア、マスメディアですよね。そうしますと、当然政治家本人の考えていることと、メディアが報じることとの間には差があるわけですよね。どうしてもずれとかですね、その取り合い方が違ってくるわけですね。その時に、『自分の考え方と違うから駄目だ』と、こう言うとですね、為政者がそう言われると、検閲するしかなくなるんですね。検閲社会はこれは民主主義社会ではありえません」

藤井

「すぐムキになられるというのはあの方のどうも性格のようですけどね、やっぱりそこは懐を深くしてね、ドッシリとお構えになったらいいんじゃないんですか?」