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過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
 第一四三回 ('07年3月11日放送)
  「いろいろ変わりだした。動き出した。」

  ゲスト: 塩川正十郎 氏 / 御厨 貴 氏

さあ、はじまりました。首都決戦です。「明日の天気は変えられないが明日の政治は変えられる」と出馬表明でのろしをあげた浅野さん。対する石原さんも「江戸っ子向きじゃないね」と全面対決の構えです。

一方、国会では事務所費問題で相変わらずのすったもんだです。今、永田町の記者の間では「還元水」というのがはやり言葉だとか。塩川さん、そして御厨さんにズバリお伺いしました。



― 政治家が好きな食べ物は…
御厨

「吉田茂はとにかくフランス料理ですね。フルコースで和服で食べるというね。それから食べ物でいうと、池田さんはとにかくお国にある広島菜漬。小泉さんは非常にフルコースがお好きだったような気がしますね。ワインとか結構うるさかったりして。大分変わってきましたよね。日本の総理も昔は和食党っていうの結構いましたけど、大分変わったんじゃないでしょうか」

― 塩川さんはこの一ヶ月、何回か安倍総理と会っていますね…
塩川

「やっぱり、整理せなあかんと…。教育再生会議で非常に色んな貴重な意見出てきたけれども、それを行政にのせていくという前に、政治的な選択をしやないかんなと言ってました。それは私らの責任でやりますと非常に強い意志を言ってましたよ」

岩見

「なるほど。安倍総理は大体聞き上手な方ですかね」

塩川

「僕はその時言ったんですが、あまり深く説明すると、言葉数を沢山使って丁寧に説明しようとすると、逆に揚げ足をとられることが一つと。もう一つは、結局は何を言ってるかわからんようになるということになるから、簡潔に言うた方がいいんじゃないんですかと…」

― 東京都議選と知事選挙は二年ほどずれていますね…
御厨

「都議選はいわば、アメリカでいうと中間選挙みたいになってきましたね。だから、当座その知事をおす時には議員さんたちは自分たちの議席は関係ないんです。一種安全地帯にいて選ぶっていう形になりますでしょ。だから、この選ばれてくる候補の方は逆にそこから自由になりたいというとこがあるものですから、なとなく大統領制みたいなね、感じの立候補ということになってくる。それもってるような気がしますね」

― 都知事選の争点は…
塩川

「これからの東京都巨大になってきて、それで地方との格差がいわれていますね。そうすると東京の責任というの重いですよ。東京都民のことだけ考えている知事だったら、私は視野が狭いと思いますね。やはり日本の都市の均衡というかね、そういうものと全般において、東京を考えてくれるという知事がいいと思うんですね」

御厨

「大都市であるということと同時に東京は首都ですから…。そして、一番最初に色んな意味の空気が変わっているということを示すのはだいたいこの都知事選と都議選なんですね。そういう意味で非常に注目されるところで。石原さんがもう一回たつ。それに知事の経験者である浅野さんが出たっていうのは、非常に知事選面白くしてると思いますけどね」