時事放談 トップページ 毎週日曜あさ6:00〜6:45
過去の放送 出演者 時事放談「サロン」 テレビプロデューサーの日々
 
 
 第一三三回 ('06年12月31日放送)
  「行く年、来る年 〜今年の重大ニュース」

  ゲスト: 野中広務 氏 / 渡部恒三 氏

今年も政治経済社会文化本当に色々なことがありました。そこで今回は時事放談恒例の重大ニュース。今年も政界の狙撃手と異名をもつ野中さんにおいでいただき、渡部さんにも駆けつけていただきました。

今年の重大ニュースはなんでしょうか。
政治の表も裏も知り尽くすお二人に今年最後ズバリお話いただきました。



― 本間税調会長、佐田行革大臣の辞任で…
岩見

「渡部さん、こういう時はね、野党は激しく攻撃、批判するもんじゃないですか」

渡部

「当然批判します。当然です」

岩見

「ちょっと弱いような感じ…」

渡部

「イヤイヤ、弱いもなにも国会まだ、今やってないから」

野中

「前の国会なんてものは、野党はどこにあるんだという…」

渡部

「今度はきちっとやります。この前も申し上げたように、前原君の時は対案路線なんて言ってたでしょ。それから今度は小沢君になって対決路線になりましたから」

野中

「対決してないやない。出席しないで満場一致で通してしまうんだから」

渡部

「通常国会からきちっとやります」

渡部

「通常国会と言いますとまだ一月先ですからね」

岩見

「だって国会ない場所で、いやもちろんこれ誤解ないように、今、休会中審査もとめていますよ」

今年の5大ニュース
野中広務

1位 秋篠宮悠仁親王誕生
2位 小泉内閣終止符、安倍内閣誕生
3位 ライブドア・村上ファンド事件
4位 松坂投手の落札
5位 イラク自衛隊撤収

渡部恒三

1位 紀子さまが男児出産
2位 安倍政権発足、初の戦後生まれの首相
3位 北朝鮮のミサイル・核実験
4位 偽メール問題
5位 自民党造反組復党

― 渡部さんの4位、偽メール問題
渡部

「あの時、私が(国対委員長)お引き受けしないと、なんか民主党がなくなっちゃうみたいな。我々二大政党に、これ命をかけてきたわけですから、野中さんなんかには、自民党残ってれば、お前、総理大臣になれたのになんておだてられて、それを命かけてきたんですから、その民主党つぶれるわけいきませんから。民主党というより、二大政党政治が駄目になっちゃう。ま、お引き受けしたんですが、おかげさまで国民のみなさんに非常にがんばれと言っていただいて、まぁありがたいことで、最後は水戸黄門にさせていただきました」

野中

「久しぶりに、野党とはいえ、渡部さんがピンチの時に国対委員長をやられたというのは大きな意義があって、あの危機を救ったと思うんですよ。ところがちょいと勝手使いされてやね、あとなんか最高顧問なんてね、祭り上げられてしまってね。そこらにね、人使いの荒さ、それとチームワークで、きちっと、国対なら国対を中心にして国会を動かしていくという、そういうものがなしに、党首の意思一つで、こうフラフラフラフラして、そして徹底抗戦で教育基本法なんかは満場一致で通して、一人も本会議委員会に出ないみたいな、参議院ではなね、昔の55年体制みたいにね、委員長席にぶらさがりにいってみたりね、何かね、一貫したものがないですね」

― 野中さんの5位、イラク問題
野中

「イラク問題は、なぜあれほど間髪いれずにブッシュ政権の中東政策に、手を握ってやったのかと、いまもテロ特措法の時を思い、イラク支援法の時を思い、私は全て棄権してやってきましたけれども、やっぱり総括してみてね、日本を本当に危険な道へ道へと追い込んでしまったと」

渡部

「これは野中さんと半分ぐらいが共通してますが、ブッシュが、イラクに攻めるっていう時、あそこで小泉君が、『はい』なんてすぐ素直に言わないで、あそこで待ったと、待ったをかけておけば結果はどうなろうとやっぱり中近東世界の日本に対する信頼、やっぱり日本は平和外交、立派だなと、あの時、小泉君が待ったをかけてくれば良かったのになということ今しみじみ感じています」

― お二人の1位、紀子さま男児出産
渡部

「本当に良かった。本当に良かった。これはもう国民のみなさんがみんなで喜んだ。まぁ逆を言えば、今年は本当に国民が心の底からみんなで喜べたのはこの秋篠宮様の男子誕生ぐらいしかなかったのか、また何か変なことばっかりだったっていう気もしますけどね」

野中

「皇室典範っていうのは、いつの時代に備えてもやっぱり女系の天皇も、存在しうるという改正の仕方はしておかなきゃいけないと思います。秋篠宮の悠仁親王が生まれたから、もういいんだと。そんなもんじゃないと思うんですよ。やっぱり、わが国の天皇というのは、それぞれご成長なさって天皇としての帝王学をおさめられるというところに、もっていってもらわなくては困るんで…。これで、もういいんだいいんだなんてね、ちょっと軽率すぎると私は思っています。だから皇室典範はやっぱり当初方針とおりこれを改正する方針でいかなければいけないと」




 
   
html>