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 第八十九回 ('06年2月12日放送)
  「今、小泉総理は…」

  ゲスト: 塩川正十郎 氏 / 瀬戸内寂聴 氏

先週の紀子さまご懐妊のニュースはびっくりしました。ご懐妊おめでとうございます。さて、その一方で東横インの社長会見は皆様どのようにご覧になりましたでしょうか。国会はホリエモン騒動はなおも続いて、国会中継での小泉総理の様子もどこか気がかりなところです。今回は、瀬戸内さんと塩川さんをお招きして『気になる発言の裏側』を探りながら縦横無尽にお話いただきました。



― 紀子さまのご懐妊は…
塩川

「本当に偶然の重なりというのは恐ろしいな、と思いましてね。ちょうど考えてみれば、皇室典範の法案を国会に出そうかどうかという議論がされたのが、昨年の冬ですね。その時分からの問題になってきますね。不思議だなあと思いますね。まあ、一応小泉総理も慎重に考えるといったんで、私は、これで一応納まるんじゃないかと。この議論は、慎重に考えて欲しいこの問題。議論にしないで欲しいとこういって頼んだと思うんです。それでまあ、しばらくこれで沈静したんだと思います」

― 皇室典範改正は…
塩川

「この問題についてはね、もっとやっぱり中身でね、天皇陛下に自由裁量を与えるような法案にしたほうがいいと思うんですよ。あんまりね、法律で、どうした場合ああだ、こうだ、って書くんじゃなくてね、皇室のご一家のことですからね。最後は天皇陛下がお決めになったらいいと。私はそう思うんですけれどもね。そういう皇室典範にしてくれたほうがいいとおもうんですよ」

― いわゆる「4点セット」は…
塩川

「私はこういうことだと思うんです。世の中の、社会生活が多様化してきた。経済もですね、非常にグローバリゼーション化してきて、活気が出てきた。けれども、一つ抜けているものがあるんじゃないかと。それは、チェック機能。国家としてのチェックの責任が、全然果たされていない。ライブドアにしたって建築したって、それから談合にしたって、ぜんぶチェック機能が皆抜けているんですよ。最近、政治家のスキャンダルなんて割と少なくなってきて、こっちのチェック機能がぬかっとる。ですから、行政改革を進めると同時に、チェック機能、チェックアンド、アクションをどうするかというここを、しっかりと小泉さんやってもらわないかんなと、そういう感じですね」

瀬戸内

「なんかね、お辞儀したらすむような感じでしょ。頭下げてちょっと涙ぐんでみたりしてね。滑稽ですよね、あんなのね、お辞儀して済む問題じゃないと思うんですよね。だから、やっぱり甘く、我々がなめられているんじゃないですかね」

― モラルが欠如している…
瀬戸内

「モラルが、どこでなくなったんでしょうね。だから、こんなことしたら、絶対悪いって言うね、恐ろしい事だっていうその、それがないですね。何か、上から言われたからとかね、経営上しかたがないとかね。そういう問題じゃないと思うんですよね。平気で嘘つくんですね。恐ろしいですね」

― 最近の小泉総理は…
瀬戸内

「いや、あの、全ての事はね、同じ状態は続かないというのが仏教の考え方なんですよ。ですからね、無常ですね。常ならずですからね。だから、ホリエモンにしてもね、小泉さんにしても、お金がうんと入るときとか、小泉さんのようにすごい人気がそんな続くはずがないんですよね。だから、当然、丁度変わり目に来たんだなと、そういう感じがしますね。大体、総理大臣というのは辞める時は、みんな国中が悪く言うじゃないですか。惜しがられて辞めた総理なんてありますか?もうみんなどんな人でもね、辞める時はね、もうむちゃくちゃやられますよ」

瀬戸内

「もう嫌になっているんじゃないですか?小泉さん。なんか投げているって…。早く辞めたいんじゃないですか」

― 教育問題は…
瀬戸内

「教育ってだって、子供がね、非常に少なくなっているのに、先生は多いんですよね。それで先生の質が下がっている。それはとてもおかしいことだと思うんですね。今度初めてですね、ゆとりの教育をやめてですね、なにか言葉のなんとかに変えるっていいましたけども。私はゆとりって言い出したときから大反対なんでね。なんでゆとりの教育しなきゃいけないんですか。だから少し良くなるかな、と思うんですけれどもね。やっぱりあの、将来は、あの子供が背負うんですからね。私たちはやがて死んでいくんですから。子供が背負うんですから。やっぱり教育が一番大事ですよ。やっていくというのはですね、国の経済も必要ですけれども、まず、子供の教育ですよ。そこをちゃんとしないとね、そりゃ日本は滅びます」

塩川

「そうですね。教育はあんまり熱心じゃないですね。なんか米百表をスローガンに使っただけのことになってしまっているね。私はやっぱり教育もですね、文部省だけだとか、親だけだというんじゃなくてやっぱり国民全般の問題として直していかんとね。これ今大変荒れていますよ」




 
   
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