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 第七十七回 ('05年11月13日放送)
  「スタート後継者劇場」

  ゲスト: 野中広務 氏 / 渡部恒三 氏

消費税を巡る谷垣財務大臣と有力議員の発言。そして、国立追悼施設を考える議員連盟など、相次ぐ議連の旗揚げ、一体その裏側には何が隠されているのか…。一件、無関係な出来事も政局のプロから見れば一本の糸で繋がっているとの事です。内閣改造からわずか2週間、今何が始まったのか、これから何が起こるのか、政局の鬼との異名を持つ野中さんと政界のご意見番の渡部さんにズバリ読み解いて頂いきました。



― 消費税論議は…
野中

「財務省の思惑だけでやっていたら、大きな反撃をくう事になりますから…。中川政調会長以下、それぞれに警告を発する。そういう中で、だんだんにやっていこうという、出来すぎた芝居じゃないですかね」

岩見

「つまり、それぞれの役割分担」

野中

「役割分担じゃないですか」

渡部

「これまったく同感だ」

岩見

「谷垣さんは特に損な役回りとか、そういう事では…」

野中

「そんな役回りですよ」

渡部

「佐藤さんが長年やった時代でもね、佐藤自民党なんて言葉なかった。田中自民党なんて…。やっぱり、国民の自民党でしょ。ところが、小泉総理になって初めてですよ、『小泉自民党』という言葉が出てきたのは…。『小泉自民党』であり、『福田派自民党』になっちゃったんですよ。だから、小泉総理の後継者は、福田君、安倍君の2人しかないんで…。気の毒なのは結局麻生君と谷垣君、利用されている。それまで…」

― 追悼議連・年金議連は…
岩見

「YKKの小泉さんを除いた2人が2つの議連のそれぞれの会長をやっていますね、これはどういう事ですかね。やっぱり、YK2人は小泉離れをしているという事でしょか」

野中

「まぁ、今度の人事で山崎さんはある程度自分自身の名誉回復も含めて一生懸命やったからなんか遇されると思ったけど、自分の派閥を含めて、武部幹事長以外はシャットアウトされたという事があると思うんですね。だから、どんなに変化があっても、山崎、加藤というのは、小泉さんとは違ってどんな苦労も共にしてきました。そして、山崎さんは『私はどういう時期が来ても加藤を超える事はありません』と僕なんかに言いました。だから、もう我々の計り知れない2人の関係というのはあるんですよね。それが上手く役割分担をやる時期がやってきたんじゃないかないうように思いますね」

― ポスト小泉、福田康夫氏は…
岩見

「福田さんにはやはりポスト小泉に対する意欲はまだある…」

野中

「『まだある』というより、私は世の中にあると思います」

岩見

「世の中にね…」

野中

「あんな小さな年金問題で辞めるような人ではありませんよ。これは、北朝鮮の処理とかああいう事に対して腹に据え置けない問題があったから、お辞めになったんだと私は思っていますから…。大変腹の据わった、バランス感覚のある人ですからね」

渡部

「これ全く同じ考えですね」

― 国民参加型の自民党総裁選は…
野中 「何を思いあがってんだって…、党員以外の国民に参加しうもらうと言うたら、民主党がやった千円だしてやった総裁選びでしょ。そうしたら、何の為に各支部を作って、党費を納めて、地方の党員を拡大してきたかということになるわけですね。そんなことやるなら、地方の党員は全部辞めちゃいますよ。ましてや、公認権が党に移るなら、地方党員は活着しません。だから、自民党が小泉さんは言ったように潰すという中における幹事長発言は延伸してんのかなぁって思う。そんな気がするほど無責任な発言したなぁって思ったですよ」
渡部 「自民党が国民の為にあるという事は地方の組織を大切にするという事なんですが、最近の新聞を見るとね地方の組織は何でも中央に聞けという中央集権ですから、地方の事は地方になんて言っている事は全く逆な反対だってのが良く分かりますね」




 
   
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