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 第七十二回 ('05年10月9日放送)
  「圧勝から一ヶ月、小泉総理は…」

  ゲスト: 塩川正十郎 氏 / 瀬戸内寂聴 氏

すったもんだの衆院選挙から早くも一ヶ月。いわゆる小泉チルドレンと言われる議員の方々、あの杉村議員の記者会見に続いて片山さつき議員、佐藤ゆかり議員が国会に質問に立つなど、話題には事欠きません。その一方で自民党議員の関心は来月の初め近づいた内閣改造、そして党役員人事、こちらもまた話題が豊富です。そんな様子を鋭い人物評でならす瀬戸内さん、そして小泉総理と近い関係にある塩川さんはどうご覧になっているのでしょうか?



☆小泉総理は

― 最近の小泉さんをご覧になって、どういう印象ですか?
瀬戸内

「私は、自民党が圧勝すると前から思っておりました。それは『時の流れ』というものがあるんですよ。その『時の流れ』の勢いというものがどこにつくかということ、過去ずっと見ておりましても、こっちが良いからって言ったってそれが思うようにいかない、こっちが悪いからって言ったって悪い方に行かない。何か運命みたいなのがあるんですね、小泉さんにはその勢いがついてましたもんね」

― 小泉さんの力とか、魅力とか、そういう事よりはむしろツキですか?
瀬戸内 「いやいや、格好いいですよね足長いしね。そういう事なんかが一般の人達は『あら良いじゃない』というふうなところがあるんじゃないですかね。それから、自信ありげに言うんでしょう、なんでもかんでも…。あそこまで自信ありげにちょっと言えませんわね、普通の神経だったらね、そういう所はなんかついて行って良いんじゃないかなぁって一般の人は思ったんじゃないですかね」

― 政権の選択だという事で、今度は民主党政権だと言われても、有権者は?
瀬戸内 「(民主党・岡田前代表は)いい人ですよね。正義でね、とってもいい人で、小泉さんよりは人が良いのは決まってますよね。だけど政治というのはこの人は人が良いから良いっていうわけにはいかないんですよ、今なんですか26歳の新しい議員は変なことばっかり言っているでしょう。お馬鹿なことばっかり…。だけどあの人が可愛いという人が多いんでビックリしましたよ。どうかしてますよね。だから、可愛いとかね、格好いいとかで政治やられたらそれは困りますよね」

― 小泉総理をご覧になっていて、腹立たしいとか、気にくわないとか?
瀬戸内 「いや困りますよ、だって困りますよ。そりゃ、私も塩川先生もそうですけど、やっぱり戦争を知っていますから。今の流れはですね、私が呆けてなければですよ、昭和16、7年の日本の感じですね。何かね刻々戦争の足音がガッガッガと軍歌の足音が迫ってきている。丁度今ね同じですね」
岩見 「日米開戦の頃ですか?」
瀬戸内 「だから恐いですね、私達はもろに身に受けていますからね、それでそのままずっと戦争に行っている、あの時だってだれもその止められなかったじゃないですか、東条さんがどんどんどんどんといって…。あれよあれよと引っ張って行かれたでしょ、なんかもうとても恐いですね」
岩見 「塩川さんはちょっと違う見方をされてますね」
塩川 「私は、その戦争というのが瀬戸内さん、どんな程度のことを思っていられるか分からないですけど、それはテロのいたずらとかあるかもわからんですが、国と国との戦争というのはあり得ないと思うんです。現代の兵器がこんだけ進歩してきますよ。そして民間の生活がこれだけ向上して来ると、戦争に対してもの凄い抵抗が出てくるから、実際は抵抗しえない。そうすると局地的な紛争というものは頻発するかも分からんがそれをどう下げていくかっていう事が政治の大きい課題になって行く事は事実でしょうね」


☆少子化について

― 日本の女性の意識はどういう事になっていんでしょうか?
瀬戸内 「どういう事になっているんでしょうかね。私が一番不思議な事は恋愛をして丁度いい年齢の時、あんまり恋愛したがらないですね。それから男と女が仲良くなってもですね、あの、そのセックスなんかどうでもいいっていう人が多くなりましたね。私がそういう事ね一体どうなてるのかしらなんて言いますと、その年齢を過ぎた人達はあなたは古いのよってすごく馬鹿にされるんですよね、そんな事はどうでも良いんだって言うんですね。だから、どうでも良いのかなぁっと思って、そしたらそれは子供産めませんわね、だからこれから先どうすんのかなと思うんですけど」
塩川 「けっして古くないです、私はね2つが世の中変わってきたんだと思います、一つはですね女性の進出と同時に女性がやる仕事が増えたでしょ。ですから、おもしろがってきたという事なんですね、だからそちらの方に集中してしまって。それと刺激が世の中多くなってからね、なにも結婚っておいう枠組みにはめられてしまうの嫌だというこういう事だと思います。もう一つはですね、子供を産むの嫌だとい気持ち、これはやっぱり偏差値教育、学歴社会、子供同士の競争、これが親がかぶっていかなきゃならん、この競争で嫌は苦労する、これを見ていたら嫌だと」



 
   
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