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 第七十一回 ('05年10月2日放送)
  「小泉チルドレン国会デビュー」

  ゲスト: 森喜朗 氏 / 塩川正十郎 氏

小泉自民党の圧勝を受けて始まった特別国会、連日テレビを賑わせているのは小泉チルドレン、あの杉村太蔵さんなどの話題です、果たして国民の大きな期待を受けてこの成り立っている巨大自民党本当に大丈夫なのでしょうか、来月に迫った内閣改造で小泉総理大臣がどんな手を打つのか、自民党内最大派閥の領袖でもある森さん、そして同じく森派に属したご意見番塩川さんにそのあたりを聞いた。


― 今回の衆院選はフェーン現象だと中曽根元首相は言ったが?

「次のの衆議院は減ってもそんなに大きな影響がないです、あれだけ取ってます。恐いにはもう後一年半ちょっとの参議院です。これは改選議員がですね60超えてましたが、小泉さんの最初の選挙で大変な人気で上がったんです。ですから、塩川先生のところの大阪さとか、あるいは名古屋だとか、埼玉だとか難しい選挙が皆上がったんですね。だから、その皆さんの改選ですよ、ここが一番恐い。だから参議院の皆さんも心してもらわなきゃいけないし、候補者の選び方の従来のような惰性でやっちゃいけないという事ですね」

― 新人議員の勉強会はちょっと奇異な感じを受けましたが?
塩川 「僕ら初当選した当時、森さんもみんな同じだった、まず聞きたい事は派閥の長老に聞くんです。経験している人、この人は商工関係、この人は農林関係って分かっていますから、これはどうですかって聞いて、その上でその先輩が良しこれはこうなんだと、この点はちょっと役所に聞いてみろとか、この点は農協に聞いてみろとか、そういう感じにしてくれたんですよ。今はもう頭からですね、部会で、政調会の部会に呼んで、役人を呼んで、役人の話を聞いて、ああそうですか、分かりました…。選挙中は政治主導でやるんだと言ってるけど、官僚主導だと僕は思う、ですからもっと本人が自覚してある程度勉強してきて分からない所だけ聞くとかいうそういう事にしなけりゃ、頭から教えてくれ、これじゃぁねちょっと見識ないなと思いますね」

― 新人だって熟成度の違いがありますよね?
「今日聞いたんだけど、面白い話があって、マスコミに出る時は必ず党に断りなさいと言われたんですよ、あの青年の為にね。、そしたら、ある女性が今日は選挙区の放送が集中に私を追っかけるんですけども、それは出て良いんでしょうかと聞いたと言うんですね、そんな事まで口頭でみんな手を挙げて聞いているというね、誠に漫画的ですね」
岩見 「漫画的ですね」
「陳腐ですね」
岩見 「これはチルドレンって言われても仕方がないという事になりますね」
塩川 「幼稚園、幼稚園」

― 小泉さんの後継者というのはどういうタイプが好ましいでしょうね?
「次の参議院に勝つためにはどうするか、僕はそこに一番頭を置いてんじゃないかな、そんな事を去年もそう言ってましたね」

― 最後の人事という事で私なんかは総取っ替えというか全面入れ替えをするんじゃないかなぁと漠然と思っているんですけど?
「大分悩んでおられるようですね、考えておられるようですよ。先週ちょっとお会いした時には具体的には言いませんでしたけれどもね、なかなか頭いたいなぁって言ってましたね、考えておられるみたいです」
岩見 「そうすると全面入れ替えか、多少その残留するかというようなところも考えていらっしゃるとみていい」
「私は全面入れ替えた方がいいと思いますね、はい」

― 永田町の風評や、メディアの噂話ですけど、小池マドンナ、官房長官説がありますが?
「これは小泉さんにとってはこれから最後の一年をまとめていく官房長官ですね、政策もある程度集約していかなきゃなりませんね、いろんな問題に大変重要ですよ官房長官は…、それだけ申し上げときます」

― 財務大臣は与謝野さんという噂も?
塩川 「財務大臣というのはね相当な技術的な問題があるんですね。ですから、技術的な問題は少し慣れてきた人に任せるのが良いんじゃないかと、与謝野さんだいぶ財務詳しいですけどね」
岩見 「他の人の顔も思い浮かびますか」
「慣れてきている人って誰ですか」
塩川 「いやいやそれは、言いにくいけども、僕はそういう意味でひょっとしたら、主要ポストはそのまま留任さすんじゃないかと思います。その変わり責任をもってやってくれよと、改革をですね、もう逃げたらダメだよと、逃げたら後継者じゃないよということに」

― 小泉首相の任期延長は?
「小泉さんの性格からいうと無いと思います。僕はあれ(ひからびたチーズの時のこと)を発言をしたのはある程度、少し政治意図があって話した。つまり、その後の事を考えたりね。すぐ直後に国会やりますでしょ、その時にこの法案をどう扱うか、特に参議院の場合は、まぁ、衆議院にも参議院にももう小泉さんは無いんだから良いよという意見もあるでしょ。僕はそうじゃないよと小泉さんの延長もあるよと、あったら大変だよと、再来年の参議院選挙だって小泉さんが公認決めますよっていう事の警鐘なんですよ」
岩見 「それじゃぁお二人とも延長は無いだろうというニアンス」
「性格よく2人とも知っているから、そういう意味ではね。でも、良く言うんだけどカーテンコールというのがあるでしょう。『屋根の上のバイオリン弾き』なんていつまでもカーテンコールがあるし、それからあの『キャッツ』なんてものもね、四季の、あれももう終わるっていっら、また新聞でまたやります、森光子さん80超えておられても『放浪記』、やぱり鳴りやまないじゃないですか、ひょっとしたら小泉さんのカーテンコールが起きるかもしれない」
塩川 「アンコールやな」



 
   
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