「僕は無理があったんではないかと思いますね。参議院で法律案が否決になったんですよね、その時に重要な法案であれば、院内の手続きとして両院協議会でどう扱うかを決めてそして場合によれば衆議院で再審議という事ですね。だけどもあの状況じゃ時間的にも、また票数も否決になる事は確実ですよね。
しかし、やはり民主主義というのは手続きが一番大事なんですよね。ならば、院内の手続きを踏んだ上で解散というのが当然ではないのかな。私は手続きが粗雑すぎるのではないかと思うんですよね。
それから、もう一点はやはりこの法律案が否決だったんですね、ところがその法律案を解散後は郵政法案の闘いの選挙だとおっしゃる。代議制民主主義というのは憲法改正の様に国民投票にかけるなら、憲法で決まっていますから良いですけどね。やはり、代議制の場合、立法府で通らなかった法律案を実質的に国民投票にかけるのと同じような手続きになりつつあるんですね。これは私は代議制の上から見ても少し行きすぎではないのかな。
3番目は、非公認。私は、これは当然だと思います。37名の反対派は…。しかし、それへの立て方が、少し無理ではないのか強引すぎますよと、見方によれば極悪非道なやり方ではないのか。国民というのは感情で動くわけですから、あんまり強引な事をやるとしっぺ返しを受けると…。そこらはやはりお考えにならないかんのではないかなと。
まぁ、こういった事を色々考えましてね、政治は厳しい闘いですから、こういう成り行きもある意味においてはやむおえんなと思いながらも、もう少し情味のあるやり方というものでやらんといかんのはないかなぁと、こんな気がしますね」 |