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 第六十四回 ('05年8月7日放送)
  「どうなる!?明日の郵政採決」

  ゲスト: 野中広務 氏 / 加藤紘一 氏

郵政法案否決なら解散の構えの小泉総理大臣、そしてこれに対抗する反対派議員、さらに解散を回避したい自民党の議員、この3者入り乱れての綱引きもいよいよ最終段階となりました。

明日はいよいよ本会議採決という事でこの政局夏の陣は決着がつく事になります。どうなる明日の採決、そしてその後のドラマは…、と気になる事が沢山ありますが、政局の鬼の異名を持つ野中さん、そして小泉総理大臣の裏も表も知り尽くした加藤さんにこの政局の真相をズバリ読み解いて頂きました。


― 5日採決を先延ばしにしたが?
加藤 「やはり、もうちょっとみんなで説得して話し合いたいそれには日がいるという事で8日になりました。でも、5日の日の中曽根弘文さんのあの発言で体制が決したかなという雰囲気が党内に8割型広がりました」
野中 「永岡議員の自殺、これは大きな影響を与えたと思いますし、これを受けて小泉・青木会談というのがやられてほとんど青木さんに全面的に頼ってやって来ただけに、青木さんの見通しを聞いてそして5日の本会議というのがやっぱり延ばさざるおえないと言う事になったと思いますし、私共もね5日4日に委員会採決5日に本会議というそんな環境は出てこないと、もう言い切っておりましたから、おそらくそういう結果延ばされたと思いますけど、結果はね中曽根元文部大臣の発言という流れは結果的に良い方に向いて行かなかったと…」

― 風はどっちに吹いている?
加藤 「参議院の採決という意味では反対派の方にふいてると思いますね。しかし、そのあと解散総選挙なって仮にいったとすると、どうですかね、あの私はまだ見えないですね」
岩見 「見えないとこがありますね」
加藤 「ええ、反対派の亀井さん達がけなげにも良くやっているというふうに見えるのか、それともそういう反対を押し切って頑張っている小泉さんの方に国民の支持が行くのか、選挙というのは不思議なもんで正しい方に票が行くとも限らないんですね。正しくって、なおかつ弱弱しい感じの方に行くんですよ」

― 僅差で否決?
野中 「こんな国会ないと思うんですよ。与党とも摺り合わせしないままね、バァ〜っと法律を出して、行政府が立法府を完全に無視して法案を出し、しかもその反対したら除名で、やれ非公認だね、というてその脅かす…、なんかね、法案の中身よりもそういうね壷のなかでねケンカしているようなそういう状態とうのは、自民党最悪の事態だと私んは思いますよ。自民党政治の中でこんな事はないと思います」
加藤 「衆議院の執行部がかなりきつくやっている部分はあったと思うんですが、参議院の執行部は大分悩んだと思いますよ。青木さんとも電話で話した事あるんですが、まぁ参議院の常識から言えば、状況から言えば継続審議。でも、ちょっと先延ばしして頭冷やそうという形の方があの大勢だったと思うんです。で、小泉首相がそれを完全に2回に渡って拒否しましたからね、硬く拒否をして、それが逆に反対を増やしちゃったという所があって、青木氏の本音は継続してなごやかにおきたいというのが本音だったと思います、ですからなかなか辛い所だと思いますね」

― 改革をやろうと思うと、無茶をやらないと出来ないってな事もある?
加藤 「ただ、明日の本会議、その後小泉さんがすぐ解散って、万が一そんな事になったらですね、賛成派も反対派もどう演説するだとうと…。それで、一昨日からみんなで議論してんですけどね、たぶん結果は小泉首相批判みたいな事を賛成派も反対派も一斉にやっていくような…」
岩見 「郵政法案には賛成だけれども、小泉政治には反対というんですか?」
加藤 「それは賛成派の9割の気持ちでしょうね」
岩見 「気持ちはそうでしょうな、しかし…」
加藤 「あの法案の法案の内容賛否はともかくね」

― 小泉さん少し我が儘じゃないかという党内の声は?
加藤 「そうですね『一生功成りて万骨枯る』という言葉があるけれども、仮に上手くいったとしても…、そういう雰囲気ですよね。ですから、みんな色々あるんだけれどもケンカしたり反対賛成説得それに反発あるんだけれども、よ〜っく突き詰めてみると小泉さんの執念っていう問題にどうしても行き着いちゃうんですよ。で、私もあの政治家というのは信念でここまで強くやるという事が一つの道、美しさかなって思ったりするけれども、その信念が仮に間違ってたり、意味のない事だったらどうするだと思うとですね、やっぱりみんなで相談して物事やた方がいいじゃないかという単純な話に戻ってきまして…」



 
   
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