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 第四十九回 ('05年4月24日放送)
  「クオリティー・オブ・ライフ」

  ゲスト: 塩川正十郎 氏 / 日野原重明 氏

長い間、医師として多くの人生の最後に立ち会ってきた日野原重明先生はクオリティー・オブ・ライフ、「人生の豊かさ」の大切さを強調します。どうすればよく老い、よく死ぬことができるのか。

とかく競争がもてはやされる、この頃ですが、経験をふまえたクオリティー・オブ・ライフのお話を日野原さんと塩川さんに聞きました。


― 中国の反日デモは
塩川 「日本の方もねインターネットで実はこういうことだと、間違っている事は間違っていると、しかしそれはこういう風にして解決したんだというような事を日本もインターネットで流したら…。インターネットをとってるものだけがデモに参加してるんです、その他の人は何をやっているかわかんない状態なんですね、そこがやっぱりちょっと日本の方も打つ手を打っていない感じですね」

― 若者について
日野原 「学校を出たり20歳を過ぎれば、外国で農業でも医療でもいい、教育でも、何でもいいから1年やることで世界を知ってから日本に帰り、そして会社に勤めればですね本当の日本の男性が出来ると思いますよ、今は自分の楽な事を思いに考えてフリーターが増えているような状況でしょ」

― 「新老人の会」の精神は
日野原 「愛すること、やっぱり人間は愛がとにかく必要ですね、愛し愛されるという事と、創めること、耐える事」

― 老夫婦の円満の秘訣は
日野原 「年をとりますとね、主人が仕事をして帰る、帰っても奥さんが、小さな声でお帰りっていうでしょ、疲れたのに帰ったぐらい言ったらどうかって事になるんですよ、両方とも難聴で聞こえない。私音楽が好きでえね、オーケストラでね指揮者が来る前にね、コンサートマスターが、ファーストバイオリンの人が、音を出す音がドの音じゃないんですよ、ドでなくてラの音なんですよ、Aの音、あれで調子をあわせるんですよ、それでね、ラの音でお帰りなさいって…」

― 団塊の世代へ
日野原 「60歳になってだいたい定年という事になるわけですよ、でもこれから日本人の平均寿命が80歳を超えてるんですからね、だからまだ20歳近くあるわけでしょ、で最も自由になる時間ですよ、社会的な色んな会社の仕事ととか色んな事が一応遮断されるから、だから一番ね、余生じゃないんですよ、残りじゃないこれこそ自分が継承される、年代が始める、第3の人生が、終わるんじゃない、これから…」
塩川 「僕はねこの年代の人はね全部ネガティブにものを考える人達、被害者意識を持ちすぎますよ、ですからね、新しく、済んだら、新しく第3の人生をはりきって、新しいものを楽に、楽観して暮らして欲しいと思いますね」


一言