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 第四十三回 ('05年3月6日放送)
  「ライブドアVSフジ・堤前会長逮捕・米軍基地問題」

  ゲスト: 後藤田正晴 氏 / 塩川正十郎 氏

― ライブドア・堀江氏について
後藤田 「いやなかなかやるなと。ただ、政財界とかマスコミ、それから日本の中の保守層から厳しい批判ですね。だけれども僕はね、必ずしもそうは思っておりません。ただやっぱり堀江くんもね、彼が言うようにインターネット、テレビ、ラジオとか、あるいは新聞。そういったものを総合的に付加価値を高めて事業をするんだというんであれば僕はそれは結構だと思うんだけどもね、どうもね、マネーゲームではないのかなあというね、一抹の僕は不安感があるんですよ」
塩川 「私は堀江さんのやったことをいい悪い言ってるんじゃないですよ。もっと経営者が一体どうなってるのかと。株主というものをどうするんだということを考えてもらいたいと、警鐘を鳴らしたという点においてね、堀江さんってね、すごいなと思っているんですよ」
岩見 「つまりそれはフジテレビの経営者も、やや・・・」
塩川 「それはそうでしょう!ぼんやりしてますよ。ええ、そりゃぼんやりします よ」

― テレビの公共性について
後藤田 「いやあまあそりゃねえ、今のあなた、テレビ見とってね、お宅はTBSだけどね、僕らほとんど見ないわな。そりゃ娯楽を見るという人はいいかもしらんけどね、あの中に公共性なんてありますか?」
塩川 「(笑)それもきついなあ。ほんとにね、料理と、温泉と、セックスだけやなあ」
後藤田 「僕が見るのはなあ、だいたいNHKであればね、まあ娯楽の方はスポーツだね。それからテレビの解説。それから一番見るの3チャンネルですよ。ましてやね、民間放送なんて見ないわ、第一。見たら腹たって来る」

― 堤前会長の逮捕は
後藤田 「創業者っていう人の気持ちね、これは僕はある程度理解をしてあげんとね、確かに今のこの資本の論理っていうかねえ、これはまったく非情なもんだなと。株式上場したらね、銀行にとられるからね、あれはよその人のものになってね、自分のものじゃなくなるんですよ。ならばそれは何とかね、孫子の代までそういうことにならんようにしたいなあというのはね、僕は創業者のね、気持ちとしては当たり前だと。しかしそれは通用しませんよ、と。そこは意識の改革をしないとね、それはだめですよ」

― 米軍基地の問題は
後藤田 「アメリカが戦略方針を変えたでしょう。それに応じて日本も変えていくということですが、兵力はうんと海外も国内も減らすというんですよ、その時期に、日米安保を日本はまた強化をして、兵力を減らすということもきかんしね、それから基地も縮小せんというんでしょ。おかしいじゃないかと。韓国でさえ、後2年たったら1万2500縮小するって言うんでしょ。ならば日本の国中にある基地を縮小して、少なくても沖縄にある海兵師団ぐらいはグアムに持っていくなり、ハワイに持っていく。そして日米安保というものは、軍事力を強化するのでなしに、政治的な関係の方に重点を移していくと。そのきっかけに、今度のアメリカの戦略変更に対応して日本も対応していく必要がある」


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