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 第四十一回 ('05年2月20日放送)
  「奮起せよ、ポスト小泉」

  ゲスト: 野中広務 氏 / 渡部恒三 氏

高い支持率が続く小泉総理。しかし一方で、小泉首相をほめる人が見当たらないという声もあります。ポスト小泉の動きが見えないことが一因と言えるかもしれません。そこで政局含みとされる郵政民営化法案の攻防を控えて、政治を活性化する意味でお二人に政界の裏話をお話いただきました。


― 小泉政権が高支持率の理由は
渡部 「理由が二つ、僕はあると思うんですね。ひとつはね、今物価が安定していることがあるようです。それから、テレビの時代ですから、見かけなんですねえ。そんなに憎らしい顔じゃないんで。だから政治に深く携わる人はみんな、小泉君だと困るというんですが、一般の人は、小泉さん、いいじゃないのということなんですね。困ったことに…」
野中

「ひとつはやっぱりテレビにどれだけ登場するかということだと思います。それから簡潔な言い方。国民は、そんなに深く裏っ側を考えないで、簡潔に、答弁されると。あるいは簡潔に説明される。そして今まで小泉さんまでは、総理が、一日二回も、テレビの前で、自分の質問事項に答える、そんなことなかったじゃないですか。

それと、何か注目をね、他へそらしてしまう。たとえば国連の常任理事国になれるような、そんな幻想を与えるように…。そんなこと、ありえないですよ。国連憲章で、まだ敵国条項にされている日本が、しかも中国ロシア、全部拒否権を持っておる日本が、今のような状態で、安保常任理事国になりっこない」

― 安倍晋三氏が人気だが
渡部 「これはもう若いってことですよね。それとやっぱり日本人はね、情に篤いところがありますから、お父さんの安部晋太郎さん、僕はあの、竹下内閣の時あのお父さんが幹事長、僕が国対委員長で2年間毎日付き合いましたが、非常に人柄のいい方でね、あの当時、まあ三角大福中から安竹宮あったって、だいたいあの安部さんは、総理になるだろうと、みんな思っとった、それがね、亡くなってならなかったことに対するね、国民の思い、それが若い晋三さんのとこに来てるんですねえ。得してますね」
野中 「日本人の期待を裏切る状況を北朝鮮がやる、その怒りをね、安部さんが代表してるんです。彼は、徹底して代表してやってる。そういう期待に対する気持ちを安部さんがすべて代表している。これはね、テレビを通じてもね、一番国民にわかりやすい。そして若い。毛並みもいい。だから支持率は非常に高いとこにあるんです」

― 郵政民営化で綿貫氏が反対しているが
渡部 「あれがんばるとね、小泉君つぶれるようなことがあれば、福田君が最有力。まだ安部君というわけにはいかない。綿貫さんをね、小泉君、甘く見てる。これはなかなかのもんだ。もう恐ろしいものないんだから」

― 今年、政変があるのか
野中 「イラクの問題も北朝鮮の問題もあるし、何が起こるかわかりません。そういうことを考え、郵政問題の処理と…。まあこの間の小渕代議士の結婚式の総理の祝辞の最初が郵政民営化ですからね」

― 自民党は結党50年、大きな節目を迎えたのか
渡部 「やっぱあの、三角大福中から七奉行まであったな」
野中 「というて民主党がね、担えるかと言うたらね、何かね・・・」
渡部 「いや民主党に若いのね、野中さん今度・・・」
野中 「おるよ。おるけれども、おるけれどもね、そのね・・・」


一言