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 第二十一回 ('04年9月19日放送)
  「郵政民営化とは何か」

  ゲスト: 宮澤喜一 氏 / 塩川正十郎 氏

巨大組織の「郵政」。これを「民営化」するという。なぜ…。金融行政の裏を知り尽くしている宮澤喜一元総理、小泉改革の応援団長「塩爺」こと塩川正十郎前財務大臣に「なぜ」をわかりやすく討論していただいた。


― オープニングトーク(最近、気になることは…)
岩見 「プロ野球界がですね、政界におとらず混乱迷走しておりまして。どちらかのファンでいらっしゃいますか?」
塩川 「私は沿線の関係あるし、ずっと近鉄です」
岩見 「じゃあ大変、気がもめますね。今回?」
塩川 「ええ、ちょっとそうですね。私は、パールズといった時分からですね」
岩見 「ああ、近鉄パールズといったな」
塩川 「もう50何年前から」

― 郵政民営化の重要性は…
宮澤 「私は、それは(郵政民営化)そんなにこれだけエネルギーを注ぐ問題なのかなということを疑問にしているだけでね」
岩見 「小泉内閣は任期あと2年ありましてね、この中の全精力を郵政民営化に注ぐような構えを今小泉さんとってるわけで、そのために相当強引なこともやってるわけですが、そのことに?」
宮澤 「ええ、ややそういうことを言おうとしている。はい」
岩見 「塩川さんはいかがですか?」
塩川 「そうですね、根本的にはね、私はやっぱり、不易流行という言葉がありますね。今その時期だと思うんですね。でもそこで、こういう合理化を進める、改革を進める時には、問題はスピード、どの程度やるかってことと、その改革を進めることによって起こってくる周辺のセーフティネットをどのように構築しながら推進していくかってことが大事だろうと」

― 小泉総理のやり方は…
塩川 「いやそれはね、彼は、僕はいっつも言うんですが、説明をきっちりしたらいいんですよ」
岩見 「説明が足りないですか?」
塩川 「だからですね、強引にどっとやってるように見えちゃうんですね。これはえらい損ですよ」
岩見 「これは宮澤さん、説明の問題でしょうか?説明すれば国民的な納得が得られるような、そういうことなんでしょうか?」
宮澤 「うーん、いやあ、必ずしもそうじゃないでしょうね。確かにわかりにくいことは確かね。わかりにくいことは確かですが、わかった上でさてそれが国の政治の上でそんなに大切な問題なんですかと、いう疑問は残ると思うんですね。それでもう一つ、こうやってですね、今まで自民党を支援してた団体を崩していくわけですね。そうすると自民党はどうなるんでしょうかね」
岩見 「はあ、ははあ」
宮澤 「あの、それは小泉さんが、自民党をぶっ潰すんだと言ってらっしゃるが、必ずしも冗談じゃないんで、そういう自民党を支えてた勢力そのものが、不合理なベースにのってるんだから、それはもう、ある必要は、あることは許されないだろうと、こう言ってらっしゃるんですが、そこはかなり思い切ったしかし、決断ですね」

― 小泉総理への提言は…
宮澤 「もうちょっと愛嬌があったほうがいいですね」
岩見 「小泉内閣は任期あと2年ありましてね、この中の全精力を 郵政民営化に注ぐような構えを今小泉さんとってるわけで、そのために相当強引なこともやっ てるわけですが、そのことに?」
宮澤 「ええ、ややそういうことを言おうとしている。はい」
岩見 「塩川さんはいかがですか?」
塩川 「そうですね、根本的にはね、私はやっぱり、不易流行という言葉がありますね。今その時期だと思うんですね。でもそこで、こういう合理化を進める、改革を進める時には、問題はスピード、どの程度やるかってことと、その改革を進めることによって起こってくる周辺のセーフティネットをどのように構築しながら推進していくかってことが大事だろうと」


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