巨大組織の「郵政」。これを「民営化」するという。なぜ…。金融行政の裏を知り尽くしている宮澤喜一元総理、小泉改革の応援団長「塩爺」こと塩川正十郎前財務大臣に「なぜ」をわかりやすく討論していただいた。
塩川 |
「いやそれはね、彼は、僕はいっつも言うんですが、説明をきっちりしたらいいんですよ」 |
岩見 |
「説明が足りないですか?」 |
塩川 |
「だからですね、強引にどっとやってるように見えちゃうんですね。これはえらい損ですよ」 |
岩見 |
「これは宮澤さん、説明の問題でしょうか?説明すれば国民的な納得が得られるような、そういうことなんでしょうか?」 |
宮澤 |
「うーん、いやあ、必ずしもそうじゃないでしょうね。確かにわかりにくいことは確かね。わかりにくいことは確かですが、わかった上でさてそれが国の政治の上でそんなに大切な問題なんですかと、いう疑問は残ると思うんですね。それでもう一つ、こうやってですね、今まで自民党を支援してた団体を崩していくわけですね。そうすると自民党はどうなるんでしょうかね」 |
岩見 |
「はあ、ははあ」 |
宮澤 |
「あの、それは小泉さんが、自民党をぶっ潰すんだと言ってらっしゃるが、必ずしも冗談じゃないんで、そういう自民党を支えてた勢力そのものが、不合理なベースにのってるんだから、それはもう、ある必要は、あることは許されないだろうと、こう言ってらっしゃるんですが、そこはかなり思い切ったしかし、決断ですね」 |