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◆ 第二十回 ('04年9月5日放送)
「今、気になること〜夏の終わりに〜」
ゲスト: 後藤田正晴 氏 / 野中広務 氏
アメリカでは民主党大会に次いで、共和党大会が開かれ、国際政治は大きく揺れる。一方で、小泉総理は北方領土視察とそして、ブラジル、メキシコ、NY訪問…。ちょっとまて、何かが忘れられていませんか。
― ロシアでテロが頻発しているが
後藤田 |
「テロというのは、やっぱりどうして起きるんだという根っこを考えませんとね。ただ、起きた時に、何百人も殺したからといってね、それでテロがなくなるはずのものではありませんよね。まぁ、どっか間違ってる」 |
― 日本の外交は
後藤田 |
「日本の外交には戦略的な配慮が少し不足してるんではないかな。その場その場の対応でねやってきていると。特に最近目に付くね」 |
野中 |
「今はね、瞬発的すぎます。少しね、朝鮮半島の問題がいきかけたら、そっちへうわーっといって、少し時間をかけなんならないなぁ〜と思ったら、北方領土でしょ…」 |
― 中国とアメリカの関係は
後藤田 |
「12億7000万人という巨大なマーケットをアメリカ資本主義が手放すわけありませんよ。時によってその厳しい対立のような状況があるかもしらんけど、所詮これは競争的な対立、破滅ではなくて、対立しながらの共存関係ですね」 |
― 胡錦涛国家主席は
後藤田 |
「胡錦涛さんという人、私一回しか会ったことないんですけどね、非常にクレバーな、近代的な政治家の印象を与えるね。新しい指導者という印象を受けた。ただ、その問題についての質疑応答をやってみると、これはなかなかしたたかな方だなぁと言うのが僕の率直な印象でしたね」 |
― 中国の政治家は
野中 |
「データーがすごいですよ。たとえば胡錦涛さんに会うと、あなたと、東京に行きました時には6回会いましたねと。そして中国に来られてから、4回会いましたねと。データが皆あるんです。ちゃーんとみんなデータ持ってるんですよ。だから、そういう上でね、この人たちは、計画的な国造りをやってるということを我々も知らなければいけない…」 |
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