あらすじ

第2話 11月4日(木)よる9:00〜11:13

(写真)

長吉(中井貴一)がアメリカに渡ってから28年後、嫁のとも(泉ピン子)と必死に働き、ついに自分の農場を持つまでになっていた。そして、4人の子宝にも恵まれ、家庭を育んでいた。それは、日本では決して叶うことのない夢であり、裕福とはいえないまでも楽園のような場所であった。

時に、日米関係の悪化が日系移民への差別に拍車をかけていた1940年、18歳になった長男・一郎(草彅剛)は、日本人の権利を守りたいと、アメリカの大学で法律を学んでいた。日本人差別のため友人はいなかったが、ある日、同じ大学に通う領事館職員の娘・しのぶ(仲間由紀恵)が、白人学生に絡まれているところを助ける。それをきっかけにして、しのぶは一郎と親しく交際するようになる。しのぶは平松家にも気に入られ、農場の手伝いをするようになっていく。段々と惹かれあっていく一郎としのぶ。弟の次郎(松山ケンイチ)もまた、そんなしのぶに淡い憧れを抱くのだった。一方、長吉は外交官の娘であるしのぶとの交際を快く思っていなく、一郎には日本人の農家の娘を嫁にもらうべきだと、ともに釘を刺す。ともは、一郎としのぶの幸せを願いながらも、長吉の言葉に黙ってしまうのだった。

時代は風雲急を告げる。アジアの英領と仏領、オランダ領に侵攻する日本軍への報復措置として、アメリカ政府が日本の財産を凍結。日本の軍事攻勢を警戒するアメリカが日本への締め付けを強化するなか、日本へ引き上げる日本商社や日系人が出てきた。そしてほどなく、領事館に勤めるしのぶの父にも帰国命令が伝えられる。一郎は、しのぶの幸せを考えると、日本へ帰るしかないということを悟っていた…。

一方、平松家では、長吉がしづとさちを一時的に日本の親戚に預けようと提案していた。差別の激しいアメリカで女の子が暮らすのは心配だという長吉に対して、親元を離れて見ず知らずの親戚と暮らすのはかわいそうだと、ともは涙を流す。次郎は日本に妹たちを返すのを反対するが、一郎はしづがアメリカ人に暴行されそうになったことを次郎に言って聞かせる。自分達だけが日本へ帰されることに、不安と悲しみを抱えるしづとさち。ともはそんな二人をやりきれない想いで見ることしかできなかった。それからほどなく、二人の帰国準備も整い、シアトルの港からしづとさちを乗せた船が日本へと出港した。その船には、しのぶも乗船していた…。

翌朝、平松農場の牛舎に一郎がやってくると、そこには帰国したはずのしのぶの姿が! 日本への船に乗る前、一郎から「プロポーズをするつもりだった」という告白を受けたしのぶは、すでにアメリカに残る決心をしていたのだった。出港した船から一郎のため海へ飛び込んだしのぶを、一郎はなにがあっても一生守っていくと力強く心に誓う。

しのぶはその日から、農場の手伝いをしながら平松家で暮らすことに。2ヵ月が過ぎ、しのぶが他の農夫と同等の仕事をこなせるようになると、長吉はそれ相応の賃金を払わなければと賃金をしのぶに差し出す。長吉から他人行儀に扱われ寂しく感じているしのぶの気持ちを察し、ともはしのぶのことを平松家の立派な家族だと思っていること、一郎と結婚することを願っていると長吉に伝える。しかし、長吉は知らん顔をするばかりだった。

その頃、日本にたどり着いたしづとさちは、長吉の実家・島根に身を寄せていた。しかし、長吉の両親を世話している島根では、しづとさちの面倒を見ることが難しいという話し合いをしていた。そして、しづは広島に住むふさ(ふせえり)のところへ、さちは沖縄に住むとき(杉田かおる)の元へとそれぞれ預けられることになる。

それから3ヵ月後の12月、ついに日本海軍が真珠湾のアメリカ基地を攻撃、後に言う真珠湾攻撃を行う。その日を境に、FBI(連邦捜査局)が、敵性外国人として日本語学校や新聞社など、日系コミュニティーの主要人物を次々と拘束し始め、長吉も検挙され拘留所へ連行されてしまうのだった。

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