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2015年5月24日放送
テ・ワヒポウナム

大山脈の“氷の滝”へ

遥か昔から続く地殻変動で、毎年1cmずつ隆起するサザンアルプス。
その岩肌を削りながら1日に3mも流れるフォックス氷河の上流“氷の滝”を目指します。
急斜面の氷河には、氷のアーチやトンネルなど独特の造形美がありました。

なぜ森にペンギンが?

南半球にしか生息しないペンギン。
なかでも変わり種が、森の中で子育てするフィヨルドランドペンギンです。古来、森の妖精と呼ばれてきました。
彼らが森で暮らすのは冬場の3カ月だけ。ヒナが成長すると海に戻っていきます。

発見!フィヨルドに深海生物

かつて氷河が生んだフィヨルドの海に潜ってみました。
すると水深10mに奇妙な深海生物が生息していたのです。
一見すると白い木のように見えるクロサンゴ。黒い骨格を小さな白いサンゴが覆っているのです。

大自然の宝庫ニュージーランド南島の4つの国立公園から成る「テ・ワヒポウナム」は、2000万年前から続く地殻変動と氷河が生んだ絶景の地です。
標高3000m級の大山脈サザンアルプスは140もの氷河を抱き、氷河が削った内陸の入り江フィヨルドには世界でもまれな生態系が育まれています。
水深わずか10mに奇妙な深海生物が生息し、海辺の森には木の根元に巣をつくり子育てする不思議なペンギンが暮らしているのです。

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