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2013年9月29日放送
パーヌルル国立公園

赤と黒の縞模様の謎

パーヌルル国立公園の南側にだけ見られる赤と黒の縞模様の岩は砂で出来た砂岩。
赤い層は表面の鉄分が錆びた色、そして黒い層は岩に含まれる水分を求めて集まった「シアノバクテリア」という原始的な生物が生み出した色でした。

深さ300m!北の大峡谷の謎

公園の北側は南とは全く違う風景が広がっていました。
それは背の高いヤシが生える300mもの深さの大峡谷。
細い裂け目は迷路のように入り組み、壁は大きな石で出来ています。
北と南の違いが生まれたのはなぜか?

岩山に出現!オアシスの謎

乾期でも奇岩の間に湧き出す泉。
そこにはさまざまな鳥が集まりオアシスとなっています。
砂岩に降った雨は染み込み、岩の中に蓄えられます。
それが岩の間から染み出し、泉となって動植物を育んでいたのです。

西オーストラリアのパーヌルル国立公園は、ほんの30年前に世界に知られた秘境です。
この地を代表するのが「ビーハイブ(蜂の巣)」と呼ばれる奇岩。赤と黒の縞模様のある岩山は他に類を見ない景観です。
でも雨期の間は水が溢れ公園に近づくことさえ出来ません。
乾期にたどり着いたとしても、撮影するためには、決められたトレイルを歩くしかありません。
我々は撮影機材を手に持ち、奇岩の奥深くまで歩いて行ったのです。

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