放送アーカイブ

2013年9月1日放送
西オーストラリアのシャーク湾

ジュゴンが食べる海の草原

海には絶滅が危ぶまれるジュゴンが1万頭も生息。
それほどのジュゴンが集まるのは彼らの食べ物「海草(うみくさ)」が豊富にあるから。
光が届く浅い湾だからこそ、砂地に根を張る海の被子植物が大群生したのです。

酸素を作った“生きている岩”

海中に点在する奇妙な岩、ストロマトライト。光合成をして砂粒をくっつけて成長しています。
それは数十億年前地球上に登場した光合成をする生き物「シアノバクテリア」の集まり。
太古の地球の姿がそこにありました。

半島を封鎖!幻の動物を救え

1991年、広大な半島の根元部分をフェンスで封鎖、プロジェクトエデンが始まりました。
西オーストラリアで絶滅が危惧される固有種の安全地帯を作ることで、かつての豊かな生態系を取り戻そうという壮大な計画です。

西オーストラリアにあるシャーク湾は2つの半島に囲まれた穏やかな湾です。
湾の奥にはストロマトライトという奇妙な岩がたくさんあります。
それは数十億年もの昔、地球の酸素を作り出した微生物の集合体。海には人魚伝説の元となったジュゴンも生息しています。
そして陸地に目を移せば、ほとんど雨の降らない荒涼とした砂漠地帯が続きます。
この厳しい環境を利用して、絶滅危惧の動物を守るプロジェクトが始まりました。