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2013年5月19日放送
マッコーリー島

山登りするペンギンの謎

マッコーリー島固有種「ロイヤルペンギン」彼らは山を目指して急坂を上ります。
目指した先には1万羽もの巨大なコロニーが。
彼らは卵を産み、子育てをし、新しい羽毛に生え換わるまで陸地で暮らし再び海へ帰るのです。

地球で唯一!マントルの島

島の東側には動植物が集まります。それは極地付近の強烈な西風を島がさえぎることで、東側が穏やかになったから。
東西で環境が全く異なる島の形は、1000万年前地下のマントルが隆起して出来たものでした。

巨大コロニーの闘い

島ではキングペンギンもコロニーを作ります。
そこで垣間見たのは壮絶な生存競争。大切に育てられたヒナも天敵の餌食になることが。
親は目を光らせ、ヒナは寄り集まって身を守る。
その時、カメラの目の前で卵が奪われたのです。

タスマニアから1500kmも離れた「マッコーリー島」。
観測隊の基地があるだけの孤島に日本で初めて撮影の許可が下りました。
しかし南緯54度にある島まで砕氷船で3日。
ようやくたどり着くと撮影隊は世界一巨大なミナミゾウアザラシや島固有のロイヤルペンギンなど、独自の生態系を目の当たりに。
この島は世界でも珍しい「マントルで出来た」巨大な岩の島。
動物たちはマントルが作り出した特殊な環境に適応していったのです。