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2013年2月3日放送
カルタヘナの港と要塞

エメラルド争奪戦

アンデス山脈に眠る数々の鉱脈。南米で採れる財宝はヨーロッパを魅了し、争いの火種となりました。
とりわけスペインが手に入れたかったもの…それがエメラルド。
緑に輝く宝石を狙い、カルタヘナにはイギリスやフランスの手先となった海賊が押し寄せたのです。

海賊を撃退せよ!

スペイン王室は最先端の技術を持つ軍事技師を派遣し、海賊の襲撃に備えます。
総延長4キロもの市壁、大型船の通行を阻む水中堤防、そして南米大陸最大の要塞など…。
港全体を鉄壁の守りで固め、カルタヘナは難攻不落の要塞都市に変貌を遂げました。

豪商たちの夢のあと

スペインの黄金時代を支えたのが貿易商人たち。
カルタヘナは、奴隷貿易が認められた数少ない港だったため、商人は富を独占しました。
彼らは、スペインの街並みをそのまま持ち込み、豪華な屋敷を競って建てました。

南米コロンビア、カリブ海に面した港町“カルタヘナ”。
そこは大航海時代、スペインが新大陸に築いた一大貿易拠点でした。
先住民から奪い取った金や銀、そしてカカオやタバコなど、かつて南米の産物は全てここに集められました。
有り余る富は、海賊たちを引き寄せ、熾烈な攻防が繰り広げられたのです。
やがて街は、守りを固めるため要塞都市へ。欲望を糧に発展を遂げた、カリブの港町に隠されたドラマに迫ります。

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