放送アーカイブ

2012年3月25日放送
ヴァルベリ無線電信局

移民をつなぐ巨大メカ

貧しさゆえにアメリカに移民したスウェーデン人。彼らと早く連絡を取りたい!国家事業としてメッセージを送る巨大メカが設置されました。
この巨大メカは「長波」という電波を作り出すための当時の最先端。

月収1/10のメッセージ

最先端と、もてはやされたこの施設でしたが、巨大なメカを動かし無線送るため、メッセージを送るのは驚くほど高かったのです。

伝説のコールサイン

閉鎖後も、ボランティアの努力により稼動可能の状態で保存された無線局からは、今も年に数回、長波による無線送信が行われます。
この日を待ちわびる無線ファンは世界中に。

19世紀末〜20世紀初め、スウェーデンは貧しく国民の1/4がアメリカへ移民しました。
「祖国を離れた同胞と連絡をとりたい…」当時、最先端の無線電信局が作られました。大西洋に面したヴァルベリからなら、まっすぐアメリカまで電波(長波)が飛ばせたからです。
しかしこの長波を使った無線は高価で、短波が開発されたことでその役目を終えました。
施設は今でも稼動可能な状態で保存され、年に数度ここから長波が発信されます。

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