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2011年6月12日放送
地球史II: バイカル湖
世界一透明な水
なぜバイカル湖は世界一の透明度を誇るのか?
その秘密は湖底に繁殖するカイメンでした。カイメンは世界最古の原始的な多細胞動物。湖水を取り込み、体内で浄化していたのです。
ロシア語では「グープカ」、スポンジという意味です。
4500万年生きた湖
普通、湖の寿命は長くても数万年といわれます。
けれど断層活動で生まれたバイカル湖は、4500万年生きてきました。
活動はまだ続いています。今も毎年5ミリ幅を広げ、容積を増しているため、流れ込む土砂に埋まらないのです。
淡水アザラシの謎
アザラシは海の動物です。淡水湖で暮すのは、バイカルアザラシだけです。
近年のDNA解析によれば、40万年前、北極海のアザラシから種分化したと考えられていますが、どうしてバイカル湖に棲みついたのか?謎に迫ります。
世界最古の湖、バイカル湖はいくつもの世界一を持ちます。透明度、深さ、淡水貯蔵量。その量は地球にある淡水の2割を占めるほど。
バイカルは「豊かな湖」という意味。ヨコエビやカジカの仲間には固有種が多く独特な生態系を育んでいます。
雄大な景観美を誇る湖が最も輝くのは、氷点下45度にも達す冬。
巨大な湖が全面結氷し、透明な、美しい氷の世界を生みます。
そして冬はバイカルアザラシの子育て期。子アザラシとも出会います。
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