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2009年10月4日放送
ハルシュタット、ダハシュタイン、ザルツカンマーグートの文化的景観

ダハシュタイン連峰

アルプス山脈の東に連なるダハシュタイン連峰。標高3000メートルの山々。
「屋根の石」を意味するダッハシュタイン連峰は、世界の山の中でも絶景に数えられます。山の洞窟に染み出した雪解け水が、再び凍って産み落とされた氷の柱。
時間と自然が奇跡的に作り上げた、世界でもっとも美しい氷の絶景、氷穴です。

ハルシュタット

ハルシュタット湖とダッハシュタイン連峰に囲まれるようにして発達した町ハルシュタットは、「世界の湖岸で最も美しい街」とも言われる独特の景観美を呈して、村の人口はおよそ千人。実はこの場所が、ヨーロッパ文明の幕開けとなった場所でした。この小さな村に、4千年も前から一体どんな文明があったのでしょうか?

アルプスの渓谷の合間に、大小76もの湖が点在するオーストリアのザルツカンマーグート地方。この地方の、湖と山の斜面に挟まれた僅かな土地に人口千人の小さな町ハルシュタットはあります。「世界の湖畔で最も美しい」と讃えられる景観。山と湖が織りなす景観は、ヨーロッパでも有数といわれています。この地で、紀元前1200年に遡る古代文明は花開き、ヨーロッパの名家ハプスブルク家は、世界屈指の大帝国を築き上げる力を得ました。彼らが求めたもの…それはハルシュタットの岩塩だったのです。
番組では、世界一美しい湖畔の町から始まった塩の物語を紐解きます。

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