放送アーカイブ

2009年7月12日放送
セレンゲティ国立公園I

セレンゲティ平原は、300万頭の大型哺乳類が生息する比類ない野生の王国。
ライオンを頂点とするエコシステム。豊かな自然の生態系が維持されている。
ライオンが、ヌーの群れに突入し、ハンティングするシーンは迫力満点。

この地の主役ともいえるヌーは150万頭。乾季と雨季を繰り返す大平原を、新しい草を求め、年間300キロを移動する。セレンゲティ国立公園は、ヌーの移動範囲で決められた。出産や肉食獣とのせめぎあいなど、ヌーの大移動を追う。

母親からはぐれた、生まれて間もないヌーの子供に密着。チーターと遭遇したり、豪雨に打たれながらも、必死に生きようとする生命力が、感動を呼ぶ。

セレンゲティとは、マサイの言葉で<果てしない平原>。
この大草原が生まれたのは、およそ4000万年前の地殻変動によりアフリカ大陸に生じた亀裂(大地溝帯)がキッカケ。地溝帯の隆起した崖が、西からの湿った風をさえぎり、東アフリカの熱帯雨林を乾燥させ、草原に変えた。そのメカニズムをCGで紹介する。
セレンゲティ国立公園は、2週にわたり前後編での放送。前編となる今回は、ヌーの大移動。それを狙うライオンたちを中心に紹介。