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2009年3月22日放送
フレーザー島

砂がおりなす美しい風景

世界最大の砂の島には、黄色や赤に染まって見える砂の塊や、海からの風に乗って移動し続ける砂の姿、砂が残す美しい風紋など、砂の島ならではの珍しい光景が広がる。

砂の島をおおう驚異の熱帯雨林

砂だけの島のはずなのに、なぜか森が存在する不思議。内陸部には、世界最大のシダ類や、他の植物から養分を吸収する着生植物、またはユーカリなど、多様な植物が混合している。

砂の島にある多くの美しい湖

砂と森のすき間に大小40の湖が存在する。特にマッケンジー湖は、世界有数の透明度を誇り、思わず飛び込んでみたくなるような美しさ。

オーストラリアの東、クイーンズランド州にある“世界最大の砂の島”、「フレーザー島」。
南北120km、幅25km、大阪府を1回り小さくした島は、1992年にユネスコの世界遺産に登録された。まず何といっても、小さい島ながらも多くの広大な砂丘が点在している事に驚かされる。島は、14万年以上も昔、オーストラリア東海岸を襲った豪雨が大量の砂を海に流し、その後、貿易風や海流の影響で少しずつ砂が堆積してゆき、巨大な砂の島を誕生させたといわれている。
そしてさらに、フレーザー島の最大の謎は、大小40の美しい湖や、緑豊かな熱帯雨林が砂丘とせめぎ合うように広がっている事。一体なぜ、砂だけの島に湖や森が形成されたのか?
今回の取材では、その謎を解く重要な鍵を発見。それは、まさに自然の奇跡…。