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第565回2007年10月21日
アイールとテネレの自然保護区(ニジェール)
遺産名:
アイールとテネレの自然保護区
Air and Tenere Natural Reserves
所在地:ニジェール(Niger)
分 類:N(ii)N(iii)N(iv)
登録年:1991
放送日:2007年10月21日
放送回:第565回
アイールとテネレの自然保護区
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アフリカ大陸の3分の1を占めるサハラ。その内陸奥深くもっとも乾燥した一帯が、遊牧民トゥアレグが<テネレ──何もない土地>と呼ぶ砂漠だ。熱く乾いた北東からの貿易風ハルマッタンが、膨大な砂を吹き寄せた。アラカウ砂丘は、直径10kmのカルデラを砂が高さ300mに達するほど埋め尽くす。風と砂が大地に描く一瞬の絶景だ。
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広大なサハラ砂漠のど真ん中に、別世界が隠されている。2000mを超えるサハラ有数のアイール山地だ。4億年前、地下でマグマが固まってできた巨大な円柱状の花崗岩が、地表を貫き岩山になった。世界でも類のない地形。そこは、砂漠に生きるヒトと生き物たちの最後の避難所だ。トゥアレグは、1000年前からここで暮らしてきた。
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アイールの山間には、乾季でも絶えることのない水脈がある。そこは2〜3m掘るだけで地下水が出た。オアシスは、1本の井戸から始まる<人工の楽園>だ。ラクダが汲み上げた水が、乾いた砂地を肥沃な土地に変える。緑と乾きがせめぎ合い、サハラは激しく動く。雨が降るとあっという間に緑が広がり、砂漠は300kmも北へ退くのだ。
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雨は、砂漠に不思議な光景を生む。草の川だ。ほんの少し水があれば、眠っていた緑が目をさます。7000年前、サハラはキリンが闊歩する草原だった。ここでの暮らしを愛する遊牧民と定住化を促す政府の間で、軍事闘争が起きたのは1990年代。その影響で生態系が脅かされ、アフリカ最大の自然保護区は、今も危機遺産に登録されている。
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