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第553回2007年07月22日
マルタの巨石神殿群(マルタ)
遺産名:
マルタの巨石神殿群
Megalithic Temples of Malta
所在地:マルタ(Malta)
分 類:C(iv)
登録年:1980,1992
放送日:2007年07月22日
放送回:第553回
マルタの巨石神殿群
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世界最古の巨石建築とは何か?ギザのピラミッドは4600年前に遡る。1964年、炭素による年代測定法は、歴史を塗り替える事実を明らかにする。模倣に過ぎないと考えられた、地中海に浮かぶ小島マルタの「巨石神殿」が世界最古・5600年前のものだと判明したのだ。島に30カ所も残された神殿は、ヨーロッパの何処にもない巨石文化だった。
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畑を見おろす南斜面にたつ巨石神殿。その構造は、祭壇をもつ半円形の部屋がクローバーのように結びつき、大きく一つの外壁が囲む。ドーム状の屋根でおおわれていた。農耕を営む人々は、大地の豊かな実りをそこで神々に祈ったのだ。聖なる巨石に当たる太陽は暦の役目も果たす。それは、すでに組織だった社会の存在さえ伺わせる。 
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時代が下るにつれ、建築技術は進歩する。神殿は渦巻き文や植物文などで飾られ、一つの宇宙を描き出す。死と再生を表すのか…それは、無限にくり返される。多数発掘されたのが、「マルタのヴィーナス」と呼ばれる豊満なからだの女神像だ。男根の像も出土する。命を育む母の姿に<神>が宿ると信じ、古代人は豊穣の祈りを捧げた。
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石器時代のマルタ──黒曜石などの硬い石で岩を削り、地下にも神殿を再現した。地下10mを超える迷宮空間「ハル・サフリエニ地下墳墓」は、もう一つの世界遺産だ。ここから健康状態の良い人骨が、7000体も出土した。今のマルタ人とは異なり長い頭蓋骨をもつ。争いや差別の痕跡がない孤高の文化は、1100年のち突然に消え去った。
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