
毎年8月7日に行われる、大仏様お身拭い。
魂を抜く読経の後、200人もの人々が集い大仏の身を清める。
西暦752年の大仏開眼の日。インドからの開眼導師が筆をとり、大仏に目を点じた後、大陸からの歌や舞が奉納された。 |
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聖武天皇の遺愛品が納められている、正倉院。
ここには、大陸との文化交流を物語る様々な宝物とともに、大陸では既に失われた楽器が、今も残されている。
これらの楽器は、仏教とともにシルクロードを越えて日本に運ばれた。 |
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かつて音楽の都と呼ばれた、中国新疆ウイグル自治区クチャ。
郊外のキジル千仏洞には、正倉院に残された楽器を持つ飛天の壁画がある。
クチャの古典音楽・亀茲楽は、唐の宮廷音楽の一つになり、やがて、日本の雅楽の形成に影響を与える。 |
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古典芸能の宝庫でもある、春日大社。
古代アジア音楽の面影を今に伝える雅楽は、「生ける正倉院」とも呼ばれる。
雅楽が今日まで伝承されたのは、人のための芸能でなく神への捧げ物だったため。
祈りと共に伝えられた文化が、人々の祈りの中で生き続ける街、奈良。 |
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