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第423回2004年11月21日
ウカシュランバ/ドラッケンズバーグ公園(南アフリカ)
遺産名:
ウカシュランバ/ドラッケンズバーグ公園
Ukhahlamba - Drakensberg Park
所在地:南アフリカ(South Africa)
分 類:N(iii)N(iv)C(i)C(iii)
登録年:2000
放送日:2004年11月21日
放送回:第423回
ウカシュランバ/ドラッケンズバーグ公園
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1億8千万年前、アフリカと南米大陸を引き裂いた地殻の変動が、ドラッケンズバーグ山脈を誕生させた。地表に噴出した膨大な量の玄武岩が、標高3000mを超える溶岩台地を形造り、激しく浸食されたのだ。地元の農耕民ズールーは、「ウカシュランバーー龍の山」と呼んだ。チュゲラの滝は、断崖を5段に900mも落ち込む。
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ここで、約2万年前から暮らしてきたのが、狩猟採集民サンだ。17世紀、白人入植者たちは彼らを蔑み、「ブッシュマン」と名付けた。しかし今、4000年前から洞窟に幾層にも描きつづけられた岩絵は、サンが到達した高い精神世界を証す。岩壁画は、単なる絵ではなく、それ自身が固有の力をもつ宗教的なものだった。
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頭を下げ、毛を逆立てたエランドーー考古学者の一人が、この岩絵からサンの儀式<トランスダンス>との関連性を見出した。シャーマンは、死にゆくエランドが放つ神業的なパワーを引き抜き、その力で霊的な世界に投げ出される。沸騰した力で、病人の身体から病を払うのだ。岩の表面とは、この世とあの世を隔てるベールだった。
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アフリカ南部に広く分布したサンは、現在、カラハリ砂漠の周辺だけに生きている。19世紀、イギリス人はサンの大地を牧場に変え迫害した。そんな中で、サンの末裔であることを隠して生きてきたドゥーマ家。「サンの言葉を、文化を取り戻したい…」と言う。岩絵の伝統は150年前に途絶えた。最古の民サンの暮らしは、消えつつある。
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