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第336回2003年01月26日
ヴェルサイユ宮殿と庭園(フランス)
遺産名:
ヴェルサイユ宮殿と庭園
Palace and Park of Versailles
所在地:フランス(France)
分 類:C(i)C(ii)C(vi)
登録年:1979
放送日:2003年01月26日
放送回:第336回
ヴェルサイユ宮殿と庭園
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17世紀、ルイ14世は、不穏な空気に満ちたパリを離れ、郊外のひなびた村ヴェルサイユに、ブルボン王朝の舞台を移した。父が築いた<狩りの館>を、絶対王政のシンボルへと変えたのだ。3km近い直線の軸に沿って、左右対称に幾何学文様を描いたフランス式庭園は、人工美を極める。すべての君主が憬れ、後にヨーロッパ各地に築かれる宮殿建築のモデルになった。
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73mの大回廊「鏡の間」。巨大な17の鏡が、彼方にまでつづく庭園を映し出す。自らを太陽神アポロンになぞらえた王は、3000名の貴族をここに住まわせ儀式ばった生活をした。それは、王を神格化する舞台だ。太陽王は、起床時間に数百人が見守る中、顔を洗い・かつらを選び・排便までした。「王とは国民のものだ」と考え、宮殿には誰でも入れたのだ。
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王妃マリー・アントワネットの漆器コレクション。漆で文様を描き、金粉を蒔きつけた<日本の蒔絵>は、王妃を虜にした。ルイ王家は漆のアトリエを設け、国産化を目論む。しかし、当時のヨーロッパにとって、漆は謎の物質だった。マルタン兄弟が開発したフランス風の漆は、塗料の表面だけが光るニスに近かった。それでも<マルタン漆>の小箱は、貴族の評判になった。
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庭園は、1400もの噴水が噴き上げる世界最大の美術館だ。17世紀の天文学者は、水準器を使い土地の高低差を測量し、全長168kmの水路網を張り巡らせた。この庭を愛したルイ14世は、自ら「庭園見学の手引き」を執筆する。外国の大使が訪れると、国王は先ず噴水めぐりをさせた。美と権力を愛した男は、時に報酬や恩恵よりも強く、「芸術」が人々の心を捉える事を知っていた。
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