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第187回2000年01月30日
バールベック(レバノン)
遺産名:
バールベック
Baalbek
所在地:レバノン(Lebanon)
分 類:C(i)C(iv)
登録年:1984
放送日:2000年01月30日
放送回:第187回
バールベック
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バールベックはフェニキアの土着信仰・バールの神々とローマの神々を習合させ、歴代のローマ皇帝が200年を超える歳月をかけて建設したローマ帝国最大の聖地である。酒の神バッコスに捧げられたバッコス神殿は、バールベック神殿群の中で最も原形をとどめる。回廊の天井に施された神々の精緻な彫刻は見るものを圧倒する。
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ユピテル神に捧げられたユピテル神殿は間口52m、奥行き90mという壮大なもの。その大きさは、現在も残る高さ20m、直径2.2mの6本の大列柱から容易に想像できる。その規模はギリシヤ・アテネのパルテノン神殿をしのぐという。皇帝ネロの時代に完成したヘレニズム建築の代表作。
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ベールベックの南西1kmのところに、神殿群の建設に使われた石材の石切り場がある。ここには長さ21.2m、重さ1000tの世界最大といわれる巨大な切り石が、作業途中で放棄されたまま残っている。学者の試算によると、この切り石を運ぶには延べ4万人の労力が必要だったとされる。
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ローマ帝国が、200年を越える歳月をかけて建設した聖地バールベックは、ついに完成することがなかった。キリスト教に改宗したコンスタンティヌス帝が異教の神殿の閉鎖を、後のテオドシウス1世がその破壊を命じたからだ。美しい夕やみに浮かぶバールベックの遺跡は、2000年の時の流れの中で人間の叡智と愚行を見続けながら、静かにたたずんでいる。
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